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HTML化した人：
Kastanie
★
私が親友と付き合うまで
1 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/01(金) 22:32:18.00 ID:SPs1bCA+o
私（女）が親友（女）と付き合うまでの話をします。
とりあえずは書き溜めたやつを貼ってきます。
2 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/01(金) 22:37:57.21 ID:SPs1bCA+o
スペックね↓
私（さっちゃん）
基本バカ。やってることがはちゃめちゃなやつでいじめの標的。
貧乏だった。
親友（なっちゃん）
天然な子。すごくお金持ちでお嬢様。
変わり者。
3 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/01(金) 22:38:42.33 ID:SPs1bCA+o
私となっちゃんは幼稚園の頃から知り合いだった。
でもお母さん同士が仲がいいってだけで、私たちはお互いに友達になろうとも思わなかった。その当時、私は男子から集中的ないじめにあっていて、その鬱憤を晴らすためだけになっちゃんを叩いたりした。私は本当になっちゃんにとってただの悪だった。
でも親は仲いいんだ。こういう関係って以外とあるんだと思う。
4 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/01(金) 22:39:14.76 ID:SPs1bCA+o
小学校に入って、なっちゃんとはクラスが離れた。でも家は近い。その頃から私はなっちゃんにやってることがダメなことだと気づき始めて、なっちゃんに優しくなった。なっちゃんはそれに答えてくれて、学校の行き帰りは一緒になるように自然となった。なっちゃんはすごい可愛い子で、お嬢様だった。お金持ちで、私はすごい憧れてた。でもなっちゃんはすごく天然だった。
「お花、綺麗だね〜」
「うん！」
みたいな会話をずっと続けてた。なっちゃんはすごくおっとりした喋り方をするし、朝もテンションが高くないけどお互いのことを報告し合うみたいな、そんなゆるい会話が楽しかった。
5 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/01(金) 22:39:35.74 ID:SPs1bCA+o
小学校は三年生の時しか一緒のクラスになれなかった。でも、毎年タイムカプセルを埋めたり、行き帰りはもちろん一緒に行くし、親同伴でテーマパークも行ったりした。その頃から、なっちゃんは男に全然興味がなかった。恋多き人な私と違って、恋の相談は受けてくれるけど自分がそんな思いになることはなかったみたいだった。なっちゃんはすごく変わり者だし、まず一人称がない。「こっちはねぇ」とかそうやって自分をさしたりする。スカートを履くのも嫌いだったし、いつもマイペースな子だ。
6 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/01(金) 22:39:56.27 ID:SPs1bCA+o
幼稚園のことがなかったくらいに、私となっちゃんは仲良しになった。いうなれば親友だ。私はその頃から、またひどいいじめに合うようになった。なっちゃんだけは味方をしてくれた。私がボロボロ泣いていても、
「さっちゃんは悪くないよ。悪くないよ」
とずっと繰り返し言ってくれていた。
何をするわけでもなく、ただ一緒にいてくれた。なっちゃんは強い子だな、とその時思っていた。
7 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/01(金) 22:41:22.34 ID:SPs1bCA+o
ごめん、書き溜めたのここまでなんだ。
明日また貼るよ。
長くなるだろうから、一応パー速にしてみたけれど、
よかったら見てくれると嬉しい
じゃあおやすみ
8 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/01(金) 22:45:20.90 ID:QUABTXjs0
おうまってるよ
9 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[sage]：2013/03/01(金) 22:55:37.37 ID:Swg0dfSN0
続きが楽しみだ
10 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/01(金) 23:45:52.88 ID:W3NkMoDP0
支援
なっちゃん優しいね
11 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/02(土) 00:19:24.99 ID:QDcbK4hDO
(T_T)ｵｵｳ・・・
12 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2013/03/02(土) 02:49:29.24 ID:UvpdNJP3O
面白くなりそうな出だし
13 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/02(土) 07:26:09.70 ID:jAvDXvmLo
>>1
過去ログ化依頼スレッド Part2
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1318773923/
14 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/02(土) 09:06:46.34 ID:tfdFTSGuo
パンツはもう脱いで良い？
15 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 18:05:57.90 ID:B8a6yfqSo
支援ありがとうございます。
できるだけ貼ってきます
16 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 18:06:27.43 ID:B8a6yfqSo
ここからは小学校でのことを話してく
まずは小５の時の話。
小５の時に始めて、私となっちゃんはお泊りをした。
なっちゃんはお嬢様だから、私はなっちゃんの家に一日お邪魔することになった。
17 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 18:06:37.79 ID:B8a6yfqSo
いつもなっちゃんとは遊んでいたし、家族はみんな大歓迎だった。
最初の方はいつものように二人きりで絵をかいたりして遊んだ。
なっちゃんは何をするにもゆっくりで、甘え上手だった。
私といえばなっちゃんが甘えてくるのをうまく返せなくてあわあわしてた。
18 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 18:06:55.42 ID:B8a6yfqSo
だんだん夜になるにつれて、というよりは、いつも帰る時間が過ぎてから、
やはり私たちのテンションは上がってきた。
「なんか楽しいね」
絵をかきながらなっちゃんが言ったこの言葉を今でも何故か覚えてたりする。
19 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/02(土) 18:47:20.06 ID:0gBxvwtv0
小学生の時のお泊まりって楽しいんだよなー
わくわくする
20 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/02(土) 21:27:31.37 ID:MjR0mi7W0
>>「なんか楽しいね」
これ素敵やなぁww
21 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 21:35:46.60 ID:uUlPdEuvo
夜ご飯は自分たちで作ろうということになった。
無難なメニューとして、カレーを作ることになって買い物も一緒にいった。
料理は不器用な私と手順がわからないなっちゃんとで時間をかけながら作った。
22 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 21:36:13.49 ID:uUlPdEuvo
そんな時、なっちゃんは
「さっちゃんと一緒に住めば、美味しい料理たくさん作れるね」
と笑顔で言った。
私も、
「うん！一緒に住みたいね」
と笑顔で答えた。
23 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 21:36:33.75 ID:uUlPdEuvo
ご飯も美味しく食べて、お風呂も一緒に入って、
夜になった。
ベッドと布団が一つずつ、ベッドにはなっちゃんが、布団には私がねることになった。
でも、私たちは楽しくて眠れなかった。
24 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 21:36:56.45 ID:uUlPdEuvo
十二時になっても、面白い話をしながらクスクス笑ったりした。
その時はずっと、なっちゃんが私の寝転がっている隣に寝転がる感じになってた。
つまり布団に二人でいた。
25 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 21:37:14.61 ID:uUlPdEuvo
十二時が過ぎて、そろそろ私たちは眠くなってきた。
私はマンガを読んでいた。
隣が静かになったと思っていると、なっちゃんが先に眠りについていた。
私は一人用の布団なのに…と思いながら隣に寝た。
26 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 21:40:30.66 ID:uUlPdEuvo
ちょっとずつでごめんなさい。
今日は進められるように頑張ります。
とりあえずお風呂入ってきちゃいます。
27 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/02(土) 21:43:59.11 ID:MjR0mi7W0
風呂いてらー
28 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 22:20:05.64 ID:4R1sNA43o
朝起きると、まだなっちゃんは隣で寝ていた。
私は少し早く起きて、先に支度を済ましてしまった。
３０分くらいすると、物音に気づいたなっちゃんが起きてきた。
29 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 22:22:35.70 ID:4R1sNA43o
なっちゃんはすごくねむそうに、
「あ。さっちゃん……おはよー」
と言ってきた。
正直、可愛いなと思ったから本当に何気なく抱きついてみた。
小５女子同士のただのスキンシップなノリだった。
30 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 22:24:18.75 ID:4R1sNA43o
だからなっちゃんがこれまでしたこともないような顔をして、
「やめて！」
と言ってきたのは本当にびっくりした。
31 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 22:26:05.98 ID:4R1sNA43o
びっくりした私はなっちゃんから離れて、焦ったままに謝った。
なっちゃんは、「大丈夫！ごめんね」といつもの笑顔で笑ってくれた。
さっきあったことは夢かもと思うくらいだった。
32 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 22:32:09.82 ID:4R1sNA43o
朝ご飯も普通に食べた。
散歩に行ったり、動画を見て笑い転げたりしているうちに、
帰る時間が迫ってきた。
33 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 22:32:25.74 ID:4R1sNA43o
私がそろそろ帰ることを伝えると、なっちゃんは言葉が見つからないようで、
少し間をあけてから、
「また……来てね」
と言ってきた。私はもちろん元気よく返事をした。
34 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 22:32:53.94 ID:4R1sNA43o
お泊り会はとても楽しかった。
なっちゃんは何度か、「将来は一緒に二人暮らししたいね」と言ってきた。
もちろん、小５の友情トークと何ら変わらないテンションでだ。
35 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/02(土) 22:54:41.73 ID:h7ralo8x0
ふむふむ
>>「やめて！」 なぜだろ
36 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/02(土) 22:56:42.69 ID:FzaPo/BE0
二人の現在の年齢は？
37 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/02(土) 23:02:01.60 ID:4R1sNA43o
>>36
追って話そうかと思いましたがとりあえず、
両方とも24歳。
私は老人ホームの看護師してます。
なっちゃんについては明かさないことにしますね。
38 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/02(土) 23:19:25.52 ID:FzaPo/BE0
まだまだ物語りは長いってことか。
39 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2013/03/03(日) 12:02:26.27 ID:2b/mNrb5O
ｗｗｋｔｋ
40 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/03(日) 14:30:27.49 ID:pl9j7Dmbo
期待してる
41 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[sage]：2013/03/03(日) 16:21:49.65 ID:H0fNJ6ypo
期待ｗｗｋｔｋ
42 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2013/03/03(日) 18:22:40.34 ID:YZqFua8ZO
なんかパー速って「ｗｗ」の数が増える仕様？だよな
謎だ・・・
43 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/03(日) 19:40:52.50 ID:UiJ7iV7qo
>>42
ここ見てくればいい
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1354131715/
44 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/03(日) 19:42:38.94 ID:PdLQm2Reo
実は今日はなっちゃんの誕生日です。
お祝いをするので、今日はかけないかもしれません。
すみません。
45 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/03(日) 20:14:04.19 ID:9RpHncLJ0
いてらー
>>37
から悲しい結末がよぎったけどそうじゃなさそうで安心したww
46 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[sage]：2013/03/03(日) 23:31:14.83 ID:H0fNJ6ypo
了解よー待ってる
47 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/04(月) 09:31:00.79 ID:K47OascWo
ｗｗｋｔｋして待ってます。
48 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/04(月) 22:16:13.45 ID:JeTYcVcbo
遅くなってすみません。
ちょっとずつですが、貼ってきます。
49 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/04(月) 22:16:23.51 ID:JeTYcVcbo
次は小６になったときの話。
小６に入ってから、私へのいじめが再発した。
学校は嫌だったが、毎日なっちゃんと登下校をしてなんとか通っていた。
50 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/04(月) 22:16:40.26 ID:JeTYcVcbo
とはいえ、登下校に二人で大爆笑。みたいなことはなくなっていた。
なっちゃんももともときゃぴきゃぴしたような女じゃないので、
特に私がいじめられていることを深く聞いてきたり、話題を持っていくようなことはしなかった。
51 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2013/03/04(月) 22:16:51.28 ID:dmOHjvm6o
おおう
52 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/04(月) 22:35:53.00 ID:JeTYcVcbo
でもとある日、下校中に話題がなくなった時になっちゃんがポツリと言った。
「辛い？」
私は動揺したけど、いじめのことだなと思って、
「うん……」
と小さく返事した。
53 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/04(月) 22:36:08.69 ID:JeTYcVcbo
正直、そんなこと言われるとは思ってもみなかった。
私が頷くと、少しの間沈黙が続いて、マンガの話題へとなっちゃんが変えた。
私はまたもなっちゃんの考えてることに"？"としか思えなかった。
54 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/04(月) 22:57:25.53 ID:PQkwus3ko
おかえりなさい〜
55 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/05(火) 19:38:00.36 ID:K/SutAcGo
うんうん
56 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2013/03/05(火) 19:57:41.97 ID:TGZTS/UcO
つづきはよ
57 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/06(水) 08:58:34.15 ID:emjLCyd7o
見とるぞ
58 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 16:55:44.85 ID:3LhCmVwNo
遅れてすみません。
貼ってきます。
59 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 16:56:28.84 ID:3LhCmVwNo
とある日、私がなっちゃんと帰ろうと思ったとき、私の靴がなかった。
もちろん、いじめてくる女子のせいだった。
私はなっちゃんに事情を話した。
60 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 16:59:00.48 ID:3LhCmVwNo
なっちゃんはなにも言わずに靴を探してくれた。
そして15分くらい探すと見つかった。
その日の帰りのことだった。
61 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 16:59:14.81 ID:3LhCmVwNo
なっちゃんは真剣な目つきで下を向いていった。
「助けられなくてごめんね」
私はどうしたらいいかわからなかった
62 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 16:59:33.08 ID:3LhCmVwNo
なっちゃんは悪くない。そう思った。
「謝らなくてもいいよ。なっちゃんには、関係ないよ！」
必死になっちゃんをかばったつもりだった。
63 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 16:59:45.29 ID:3LhCmVwNo
でもなっちゃんはすごく悲しい目をした。
まるで、関係ないわけない……と言っているかのようだった。
私は言ってからハッとした。
64 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 17:00:04.84 ID:3LhCmVwNo
自分は言ってはいけないことを言ったのかもしれないとようやく気付いた。
私たちは、支え合う仲だった。
靴探しだって、なっちゃんは当たり前のように手伝ってくれた。
65 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 17:00:22.96 ID:3LhCmVwNo
親友だったなっちゃんに、私の不幸せは関係ないと言い切れるものじゃなかった。
「ごめん」
私はひとことだけ謝った。
66 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 17:01:00.60 ID:3LhCmVwNo
なっちゃんは小さく頷いたあとにそっと言った。
「辛いのは半分にしよう？私にも、辛いこと分けていいよ」
私は操られるように大きく頷いた。
67 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 17:01:13.05 ID:3LhCmVwNo
なっちゃんはこれ以上ないくらいに優しい人だ。
それ以来、私は辛いことがあるとなっちゃんに言うことにした。
なっちゃんは意見をいうこともなく、ただ聞いてくれた。
68 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 17:01:32.58 ID:3LhCmVwNo
中学校生活が近づいてくる中、私となっちゃんの友情はすごく深まっていった。
もちろんなっちゃんと私は同じ中学校に行くことになっていた。
次は中学校に上がってからの話をする
69 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/06(水) 17:22:15.11 ID:mStAu1Cdo
見てますよー
70 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2013/03/06(水) 17:55:55.84 ID:wXC3y32VO
見てるでぇ
71 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/06(水) 18:02:56.83 ID:nR74TUOY0
エエ話や
72 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 18:19:11.91 ID:qaTiERDeo
支援ありがとうございます。
中学に上がって、なっちゃんと同じクラスになった。
もちろん、登下校は一緒だし、いじめもなくなり、変わらない日々を送った。
しかし、中学にあがったことでお互いが少し成長し始めた。
73 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 18:19:24.97 ID:qaTiERDeo
そんなある日、冬の寒い日だった。
私はたまたま手袋を忘れてしまったときだ。
私は何げなくなっちゃんに、「寒いね〜」と言った。
74 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 18:19:40.25 ID:qaTiERDeo
なっちゃんはいつものような温かい笑顔で、
「手袋半分貸そうか？」
と言ってきた。
75 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 18:20:06.53 ID:qaTiERDeo
私は片方貸してくれるのかな？くらいの気持ちで「いいの？」と聞いた。
なっちゃんは快く頷いて、私の手をぎゅっと握った。
さすがに中学生にもなって手をつなぐのはびっくりした。
76 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 18:20:23.13 ID:qaTiERDeo
びっくりというよりは、恥ずかしいという気持ちが強かった。
しかしなっちゃんは何食わぬ顔でただ手を握りしめてくれた。
私も少し楽しくなってしまった。
77 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 18:20:34.16 ID:qaTiERDeo
そして私はなっちゃんに笑顔で言った。
「これからは手袋、いらないね！」
なっちゃんは元気に頷いた。
78 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 18:20:44.73 ID:qaTiERDeo
その日からなっちゃんと私は、手をつないで帰るようになった。
そしてそれが当たり前になりかけたある日だ。
女子がたくさんいるところにきてしまった。
79 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 18:21:04.51 ID:qaTiERDeo
私はさすがに恥ずかしくなり、なっちゃんにそっと耳打ちした。
「一回、手はなさない？」
でもなっちゃんは、
「大丈夫だよ」と小さく笑った。
80 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/06(水) 18:21:23.72 ID:qaTiERDeo
私はビクビクしながらも女子の前を通った。
特に何かがあるわけではなかった。
でも「大丈夫」と言ったなっちゃんはすごく頼もしく見えた。
81 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/06(水) 18:46:36.05 ID:E6HGOMLDo
なっちゃん積極的だね
82 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2013/03/06(水) 19:23:18.07 ID:qq5MO7tcO
中学生が手をつないで登下校ってかわいいな
83 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/06(水) 22:19:27.59 ID:URLlpAhA0
なっちゃん優しいね
84 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/06(水) 22:55:01.73 ID:nLBg0078o
続きも待ってる
85 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/07(木) 23:50:34.80 ID:0zeS9VTw0
おもしろい。
続き期待！
86 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/08(金) 16:08:17.14 ID:hWL6Y0HAo
今仕事終えました。
そして中二。
私には彼氏ができた。
向こうからの告白で、私と彼氏のいっくんは付き合い始めた。
87 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/08(金) 16:08:39.18 ID:hWL6Y0HAo
もともと私はいっくんのことを深く好きではなかった。
でも、周りにはカップルが多かったし、その場のノリくらいで付き合った。
そして、下校は水曜日だけいっくんと帰ることになった。
88 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/08(金) 16:08:56.89 ID:hWL6Y0HAo
なっちゃんは、私に彼氏ができたことも、水曜日だけ一緒に帰れなくなることも、一緒になって喜んでくれた。
でも、なっちゃんは「何かあったら無理しちゃダメだよ」とも言っていた。
89 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/08(金) 16:09:06.37 ID:hWL6Y0HAo
その意味はあとからわかった。
いっくんはすごくひどい性格だった。
一見優しい人だが、中身は真っ黒だった。
90 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/08(金) 16:09:19.45 ID:hWL6Y0HAo
すぐだれかの悪口をいい、私がいじめられていたことを鼻で笑うような人だった。
当然、私はなっちゃんに相談した。
いつものようになっちゃんは、頷きながら聞いてくれた。
91 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/08(金) 16:09:33.41 ID:hWL6Y0HAo
そしてなっちゃんは、
「辛かったら別れたほうがいいと思うよ。でも、それはさっちゃんが決めることだよ」
と、初めて自分の意見を口にした
92 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/08(金) 16:09:51.14 ID:hWL6Y0HAo
なっちゃんはそれまで、聞くだけだった。
具体的な方法だとか意見は言わなかった。
しかし今回だけは、なっちゃんも意見を述べた。
93 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/08(金) 16:10:00.10 ID:hWL6Y0HAo
私は一週間悩んで、別れることにした。
それが、二人で考えて決めた答えだった。
私はいっくんに別れを告げた。
94 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/08(金) 16:10:12.06 ID:hWL6Y0HAo
なっちゃんはそのことについて、
「そっか」と笑っただけだった。
95 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]：2013/03/08(金) 18:02:04.29 ID:09pAmAXZo
ふむふむ
96 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/08(金) 19:57:29.16 ID:4pEsS4F8o
なっちゃんいい子だね
97 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/09(土) 00:15:10.11 ID:YG2Ykh9w0
なるほどだんだんよめてきたぞ
98 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/09(土) 02:09:06.40 ID:xY+UWQ5f0
なっちゃん空気読めるなぁ
99 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2013/03/09(土) 02:44:30.26 ID:codTi9oyO
もうこんな時間か
100 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[sage]：2013/03/11(月) 18:24:21.71 ID:N66D+OFX0
次の更新はいつだろうか
101 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/11(月) 23:52:26.92 ID:AFrRjwsO0
次の連載はまだか
102 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 22:43:06.13 ID:BARpNZF1o
そうとう遅くなってしまい申し訳ないです。
書き溜めじゃないですが、書いていきます。
103 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 22:44:02.33 ID:BARpNZF1o
中3での話に入る。
中三といえばもう受験だった。
すでに最初の進路希望調査を終えて、お互いの進路もその日に明かすことにした。
104 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 22:45:17.62 ID:BARpNZF1o
私は近くの公立高校を選んでいた。
だからなっちゃんにはそこを受けたいと思っているとだけ説明した。
なっちゃんは勉強が私よりも得意じゃなかったから、「すごいね。頑張れ！」と言ってくれた。
105 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 22:46:35.76 ID:BARpNZF1o
私はなっちゃんに、「なっちゃんの進路は？」と言ったが、
なっちゃんは「うーん」とうなったままで、話してはくれなかった。
私は最終的に、「また聞かせてよ」と言う約束をしてその日は別れた。
106 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/15(金) 23:02:22.16 ID:D5Z0Jb7z0
待ってた！！
107 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 23:13:57.10 ID:HnB6Gf+Mo
次の日も次の日も、なっちゃんは進路のことについて話さなくなった。
私はそのうち、なっちゃんは高校に行きたくないと思っているのかもしれないと思い始めた。
そして私は、中三に慣れてきた頃になっちゃんから進路を聞くことができた。
108 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 23:14:57.14 ID:HnB6Gf+Mo
なっちゃんは申し訳なさそうに、俯いたまま言った。
「高校には、行けない……かも」
私は心の中で「やっぱりそうだったんだ」と思った。
109 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 23:15:45.15 ID:HnB6Gf+Mo
私はなっちゃんに、
「そっか……。じゃあ、就職するの？」と聞いた。
なっちゃんは首を横に振って、また言葉を詰まらせた。
110 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 23:16:42.78 ID:HnB6Gf+Mo
なっちゃんは沈黙の中で、小さくため息をついたあとに言った。
「外国に、いかなくちゃいけないかもしれない」
なっちゃんは、あはは…と悲しそうに笑った
111 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 23:17:52.08 ID:HnB6Gf+Mo
私は、「え……？」と思わず言ってしまった。
外国に行くなんて、予想外にも程がある。
私は思わず叫んでいた。
「そんなの聞いてないよ！」
112 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 23:18:46.00 ID:HnB6Gf+Mo
なっちゃんは「ごめん」と言っていた。
今考えれば、一番悲しかったのはなっちゃんだったと思う。
だけど私は、すぐに教えてくれないなっちゃんに怒った。
113 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 23:19:56.00 ID:HnB6Gf+Mo
私は問い詰めるようにして言った。
「もう、あと少しで終わっちゃうんだよ？もう、会えなくなっちゃうかもしれないんだよ？外国に行くって、どういうことなの？」
なっちゃんは、そんな私にびっくりしたように全てを話してくれた。
114 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 23:21:23.95 ID:HnB6Gf+Mo
なっちゃんの親は両親とも、服飾関係の（つまりはブランドの）偉い人だった。
詳しくは知らないけれど、その県の社長みたいな存在だったらしい。
私はなっちゃんがお金持ちだというのは嫌なくらい知っていたし、服飾関係であることも知っていた。
115 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 23:22:51.82 ID:HnB6Gf+Mo
そんな両親が、公立高校に行くには不十分ななっちゃんの成績を見て、留学を持ちかけたらしい。
なっちゃんはもちろん反対したそうだが、やはり両親は留学を勧めてくる。
もう行かざるを得ない状態になってしまったらしかった。
116 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 23:24:34.16 ID:HnB6Gf+Mo
説得はしているものの、服飾について学ぶいい機会だとも言われているし、
なっちゃん自身も親の仕事を継ぎたいと思っていたから、すごく迷っていたらしかった。
そしてなっちゃんは留学をもう半分くらいの気持ちでOKしていると言っていた。
117 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 23:25:39.12 ID:HnB6Gf+Mo
私はショックのあまりおかしくなりそうだった。
「なっちゃんはそれでいいの？」と私が聞くと、なっちゃんはいつも、
「嫌に決まってるよ。でも、しょうがないよ」と笑っていった。
118 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/15(金) 23:30:24.70 ID:HnB6Gf+Mo
今日はここで止めます。
また時間があったら書きたいと思います。
遅くなってしまいごめんなさい。
次は早めに書くようにします。
119 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/15(金) 23:36:05.83 ID:DjUCaC+Wo
待つのには慣れてるのでゆっくりでいいですよー
120 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/16(土) 00:13:05.17 ID:yXiTiOmUo
一週間間隔くらいで見とけばいいかね？
121 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/16(土) 00:16:13.56 ID:wCorvD9D0
今週分の連載きた！
さらに面白くなってきたじゃん
切る所もわかってらっしゃるww
122 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2013/03/16(土) 18:07:20.94 ID:JT9JMsNh0
VIP自転車リレー企画会議室
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1363394598/
このスレで一つの自転車を乗り回してリレーする企画作ってます
でも始める人がいないので募集してます
自転車買える人とかいらない自転車くれる人もきてください
ただしスレの企画に反対する人はアンチですからこないでください
123 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/19(火) 22:23:12.63 ID:sGWkmDYfo
わっふる
124 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/21(木) 22:43:06.39 ID:afDwwzme0
そろそろ連載日かな？
125 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 17:04:53.84 ID:3Nh3d9Sfo
思ったよりバタバタしていて書けていませんでした。
書き留めたものを貼っておきます。
夜には続きを書きたいと思います。
126 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 17:05:07.95 ID:3Nh3d9Sfo
もう半分くらいの生徒がほぼ進路を決めている時期。
なっちゃんはいつものように私を遊びに誘った。
私はなっちゃんの家に行って、遊ぶことになった。
127 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 17:05:20.65 ID:3Nh3d9Sfo
一時間くらい遊べる中の３０分くらいは、動画を見たりして遊んだ。
そしてそれに飽きた頃に、なっちゃんはいきなり進路について話し始めた。
「外国に行くことだけど」と、言いたくなさそうに下を向いていった。
128 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 17:05:46.35 ID:3Nh3d9Sfo
「もうみんな進路とか決まっているだろうし、さっちゃんも○高行けそうだって聞いたよ。
だから、そろそろ私も本気でどちらか選ばなくちゃ行けないと思って。
私、本当は○高受けたい」
129 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 17:06:04.25 ID:3Nh3d9Sfo
なっちゃんはそう言ってから私の方を向いて笑った。
すごく悲しそうに笑った。
でも私は、私と同じ高校に進学したいと言ったなっちゃんの言葉が本当に嬉しかった。
130 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/22(金) 19:23:56.45 ID:LCazjmtoO
まってた
続きwktk
131 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 22:05:28.60 ID:I25gC4KHo
すぐに私はなっちゃんに言った。
「いきたいところにいくのが一番だよ！」
何も考えずに発した言葉だった。
132 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 22:06:16.17 ID:I25gC4KHo
なっちゃんは困ったようにして、
「それに向かって頑張りたいけど、できないかも」
と言った。
133 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 22:07:24.58 ID:I25gC4KHo
私はそんななっちゃんに言った。
「同じ高校に行けるの私も嬉しいから、だから一緒に頑張ろうよ！」
今できるのは、受かるために勉強することだった。
134 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 22:08:18.02 ID:I25gC4KHo
中三の夏休みくらいだった。
私は二度目のお泊りになっちゃんの家に行った。
お風呂は別々で入った。さすがに恥ずかしかったからだったと思う。
135 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 22:09:22.17 ID:I25gC4KHo
なっちゃんは未だに親に反対を受けていた。
あそこまで留学を認めていたのに、今更勉強してもできないと言われたのだ。
それについては私はバカみたいに腹を立てた。何もできやしないけれど。
136 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 22:10:54.94 ID:I25gC4KHo
お泊りは夜まで勉強する。という典型的な受験生としてのお泊りだった。
深夜の1時くらいになって、なっちゃんがこっそり家を出てコンビニに行こうと言いだした。
もともとそんなことをいうような人じゃなかったから、私は少しびっくりしたが了承した。
137 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 22:12:31.85 ID:I25gC4KHo
みんな寝ていて、うまく家を抜け出すことができた。
コンビニまではそんなに遠くなかったし、学校に行くみたいだね、なんて笑いながら歩いて行った。
夜道の中で、なっちゃんは「ありがとう」と照れくさそうに笑った。
138 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 22:13:28.65 ID:I25gC4KHo
私は、当たり前じゃんと返した。
どっちかがくじけそうになったら助け合うのが私たちだと思ってた。
たぶん、それはなっちゃんも思っていてくれていたんだと思う。
139 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 22:15:04.95 ID:I25gC4KHo
コンビニでそれぞれが夜食を買って、また夜道を歩き出した。
人気のない場所に入ったとき、なっちゃんはふいに私の手を握ってきた。
私はそれこそ動揺したけれど、無言でなっちゃんが笑っていたので、そのまま握った。
140 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 22:16:47.40 ID:I25gC4KHo
本当にマンガの恋人同士みたいだった。
私は何故かわからないけれど嬉しくて、半泣きだったと思う。
今思い返しても、どうしてあの時に泣きそうだったのかわからない。
141 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 22:18:06.26 ID:I25gC4KHo
家に帰って勉強して、二人で別々のところで寝るときに、
なっちゃんは久しぶりに言った。
「将来は二人で暮らせたりしたらいいのにね」
142 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/03/22(金) 22:20:04.06 ID:I25gC4KHo
私も、久しぶりにその言葉に「そうだね」とかえした。
そしてお泊りが終わって、夏休みも終わった頃のこと。
いつものようになっちゃんの家に勉強しに行くと、なっちゃんは泣き崩れていた。
今日はここでとめます。
143 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2013/03/22(金) 22:32:32.40 ID:bwkt59qfo
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
俺様用しおり
∧＿∧
（ ´∀｀）＜ 今日はここまで読んだ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
144 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(中国地方)
[sage]：2013/03/23(土) 00:58:56.70 ID:DF41LwSUo
おつ
145 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/23(土) 01:20:54.09 ID:OXPXSN2Ho
>>143
俺も使わせてもらうわ
146 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/23(土) 08:38:40.34 ID:mtHlre4ao
乙 続きｗｗｋｔｋ
また一週間後くらいかね
147 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2013/03/24(日) 03:11:34.79 ID:T4fKNc3dO
いいねこれ
148 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/03/29(金) 20:04:03.32 ID:ap1lLFfto
そろそろかな？
149 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2013/03/30(土) 02:11:51.37 ID:h4iDSR96O
待ってるよ
150 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/04/04(木) 21:23:37.82 ID:wFnjOzPb0
不定期連載でもいいが完結させてほしい・・・
151 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/04/12(金) 21:23:29.06 ID:RU1UuLwWo
続きはまだかな？
152 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:08:28.14 ID:sYy9JHdMo
こんばんは。本当に遅れてしまいすみません。
仕事でバタバタしていました。
結構溜めてあるので、貼っていきます。
153 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:08:46.49 ID:sYy9JHdMo
私はすぐになっちゃんに駆け寄って、どうしたのかを問った。
するとなっちゃんは途切れ途切れに、今日は帰ってと言った。
私は、心配になりながらも家に帰った。
154 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:09:00.92 ID:sYy9JHdMo
家に帰ってもなっちゃんのことが気になって仕方がなかった。
なっちゃんが泣いたところなんて見たことなかったからだ。
私は夜になってやっと、なっちゃんに電話をした。
155 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:09:08.58 ID:sYy9JHdMo
なっちゃんは落ち着いた雰囲気だった。
そして、「さっきはごめん」と気まずそうに言った。
私は、そんなことよりも何があったのか聞きたかった。
156 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:09:22.86 ID:sYy9JHdMo
するとなっちゃんはコンビニで待ってるから、と言ってきた。
電話をしたのはちょうど夜の１０時半頃で、夜遊びみたいになってしまった。
それでも夜に会うのは少しワクワクして、少し怖かった。
157 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:09:38.17 ID:sYy9JHdMo
なっちゃんが言っていた通り、私はコンビニに行った。
なっちゃんは一足早く来ていたから、もうすでにコンビニの前で待っていた。
私は「お待たせー」と軽く笑いながらなっちゃんの元へと駆け寄った。
158 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:09:49.68 ID:sYy9JHdMo
「こんな夜にごめんね」とまたなっちゃんは謝ってきた。
「平気平気！」と私は気まずさを払うように言った。
そして、私は少しためらいながらもなっちゃんに何があったのかを聞いた。
159 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:10:10.44 ID:sYy9JHdMo
それは思っていたとおりに、進学についての親の反対だった。
もう進学させる気はない。はっきりとなっちゃんの父は言ったそうだ。
このままでは本当に海外へ行くことになってしまう、となっちゃんは言った。
160 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:10:29.79 ID:sYy9JHdMo
そして、なっちゃんは涙を流して続けた。
「このままずっと、こうやってコンビニでさっちゃんといたい。だってこんなに楽しいこと、他にないもん。もし海外に行ったら、こうやって遊べなくなる。嫌だよ……」
161 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:10:42.50 ID:sYy9JHdMo
私だって嫌だった。
お互いずっと一緒でいたいのは、同じだった。
そして、なっちゃんはさらに続けた。
162 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:11:00.92 ID:sYy9JHdMo
「もし海外に行かないとしてもね、都会の学校へ行けって言われたよ」
私がどうしてなのかを問うと、もっと社会を知るためにだそうだ。
どちらにしろ、こんな田舎にとどまるなという意味だろう。
163 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:11:22.35 ID:sYy9JHdMo
「都会……、そうしたら、私たちは少しでも近くにいられるかもよ」
私は中三の低脳で考えた。自分自身、どうしたらいいのかわからなくて、
このまま親友としてずっと居られればいいのにと思って言った。
164 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:11:40.70 ID:sYy9JHdMo
なっちゃんは少し黙って考えていた。
きっと辛かったんだと思う。
隣にいるのに、遠かった。
165 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:11:55.32 ID:sYy9JHdMo
「うん。海外よりも、都会の方が近くにいられるよね」
なっちゃんは涙をたくさん流しながら笑った。
私も、こみ上げる涙を抑えて、なっちゃんの前では笑った。
166 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2013/04/14(日) 23:12:07.39 ID:sYy9JHdMo
それからは、なっちゃんは都会の高校へと進学するために頑張っていた。
そして、ついに受験の時はやってきた。
私もなっちゃんも、精一杯努力した。
167 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/04/14(日) 23:27:11.79 ID:aHVzQcNOo
続きキター
168 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/04/15(月) 00:01:56.20 ID:0uTdCyYZO
まってたよー
169 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/04/15(月) 01:09:30.86 ID:zYAhlrZ50
；；ええはなしや
170 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
2013/04/15(月) 21:28:04.95 ID:Co7zpIVpO
ここまで読んだ
171 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/04/15(月) 23:59:05.46 ID:gUtG4H9B0
続き来てた！
172 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/04/16(火) 07:12:22.24 ID:n5J2paORo
続き乙です
こうしたいって意思がありながらも親から拒否されるのは、まだ中学生の身では厳しいだろうな
173 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/04/26(金) 00:36:20.67 ID:mjWtts3Eo
そろそろかなー
174 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/05/07(火) 22:43:16.02 ID:7hdus91Ao
いい所なんだが
175 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/05/09(木) 21:57:24.33 ID:idYBckbs0
はよー
176 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/05/19(日) 13:56:36.89 ID:BpdsNP9xO
続き気になる
177 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage]：2013/06/14(金) 05:51:38.91 ID:nZUi/nKy0
気になる
178 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/07/14(日) 15:52:24.81 ID:puiGUq2zo
ほす
179 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/08/16(金) 23:04:08.06 ID:IEFwuOPCo
ほしゅ
180 ：
以下、新鯖からお送りいたします
[sage]：2013/09/10(火) 04:04:59.97 ID:kEcQeZAVO
忙しいだろうけど、気になるんで続きお願いします
181 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/10/10(木) 20:52:01.45 ID:nrV5wdPDo
もう来ないのかな
182 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2013/11/30(土) 17:02:27.51 ID:q1YAqmuvo
保守
183 ：
◆NEZJzn9w/6
2014/01/18(土) 20:21:26.75 ID:vw783PABo
久しぶりに失礼します。残しておいてくださってありがとうございます。
ちゃんと最後まで書きます。
やっと仕事が落ち着いて時間があるので、完結させたいと思います。
184 ：
◆NEZJzn9w/6
2014/01/18(土) 20:39:03.34 ID:vw783PABo
結果発表の日、私はなっちゃんに電話をした。
けれどなっちゃんは電話に出てくれなかった。
私は不安だった。私立受験、自分は受かった。けど、なっちゃんは？と考えるだけで怖かった。その日の夜、なっちゃんの母親から電話があった。
185 ：
◆NEZJzn9w/6
2014/01/18(土) 20:39:23.93 ID:vw783PABo
「ごめんね、実は、受からなくて……」
私はなっちゃんとどうやって接すればいいのかわからなかった。
もう、一緒にいられなくなることが辛くてたまらなかった。
186 ：
◆NEZJzn9w/6
2014/01/18(土) 20:39:39.09 ID:vw783PABo
「こちらこそごめんなさい」
私が謝ると、なっちゃんのお母さんは苦笑いして私が受かったことを褒めてくれた。
そんな言葉は別に嬉しくなくて、私はいつの間にか電話越しに必死になっていた。
187 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/18(土) 20:40:00.98 ID:vw783PABo
「やっぱり、海外に行くんですか？」
沈黙。それから、ためらうようにして、
「ごめんね。さっちゃんにはとっても良くしてもらってるけど」
188 ：
以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします
[sage]：2014/01/18(土) 20:54:27.23 ID:PlxulLxVo
待ってました！おかえり！
189 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/18(土) 21:01:06.47 ID:vw783PABo
遅れてしまいすみません。
まだ書き込んでくださる方がいて嬉しいです。
遅くなりましたが、明けましておめでとう御座います。
190 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/18(土) 21:11:33.55 ID:FPwb98Rmo
中学生だった私は反論なんてできなかった。
ただ頷いて、その先だって考えないままだった。
次の日も、学校がある。
191 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/18(土) 21:11:51.24 ID:FPwb98Rmo
毎日一緒だったのに、その日は合わせる顔がなくて怖かった。
でも、なっちゃんは外で待っていた。
寒い日で、手袋をしないまま私の手を繋いできた。
192 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/18(土) 21:12:20.65 ID:FPwb98Rmo
その意外ななっちゃんの顔はやっぱり少し疲れていて、
昨日泣いたということがわかった。
「落ちちゃった。でも、大丈夫になったよ」
193 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/18(土) 21:12:44.50 ID:FPwb98Rmo
いきなりのことすぎて、私は思わず「え？」と言った。
「だって、考えてみれば平気だったんだよ」
微笑みながら言われて、私はよくわからない気持ちだった。
194 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/18(土) 21:12:56.33 ID:FPwb98Rmo
「年に3回とか4回くらい帰って来れる。それに、三年だけだよ」
明るく言っているけれど、全然平気なんかじゃなかった。
毎日会ってた人と年に3回くらいしか会えなくなることは辛いことだった。
195 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/18(土) 21:13:17.54 ID:FPwb98Rmo
「なっちゃんはいいの？ 3回しか会えないってこと」
そんなこと言った私は本当にバカだった。
良いわけがない、というのが本音で、それを隠していたなっちゃんの気持ちに答えられなくて、思わず言葉が詰まった。
196 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/18(土) 21:14:56.99 ID:FPwb98Rmo
「ごめん。うちは、いいよ」
なっちゃんの振り絞った声が聞こえて、私はもっと辛くなった。
なっちゃんの方が絶対に私より辛いのは知っていた。
197 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/18(土) 21:15:12.70 ID:FPwb98Rmo
私は、ずっとなっちゃんに支えられて生きてきて、
そんな優しいなっちゃんが大好きだった。
どうしてこんなに身近に、一番好きな人がいるのに助けられないのかわからなかった。
198 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/18(土) 21:15:22.98 ID:FPwb98Rmo
なっちゃんは絵が好きで、だからそれを学べる高校に留学すると言っていた。
私は、結局そのまま、なっちゃんを何も助けられずに海外へと送ることになった。
このくらいから、私のなっちゃんへの対する感情は友情じゃ足りなかったと思う。
199 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2014/01/18(土) 21:20:35.41 ID:vsQXUyNRo
久しぶり！待ってた！
200 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2014/01/18(土) 21:58:11.49 ID:kx0riUXQo
残ってたんだ！
最初から読み返しますね
201 ：
以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします
[sage]：2014/01/18(土) 22:09:33.35 ID:uAEKPO7PO
おけーり
続きもまったりまってるよー
202 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/18(土) 23:30:44.27 ID:fBbcRt9Go
ありがとうございます。
とりあえずここまでですが、何か質問とかあればどうぞ。
答えられるものだけですが答えますね。
明日もたぶん書き込みに来れると思います。
203 ：
以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします
[sage]：2014/01/19(日) 01:15:11.14 ID:DjfOkZXF0
続きまってる
204 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/19(日) 19:58:12.03 ID:QjsnGwRIo
なっちゃんが海外へ出発する前日、私はなっちゃんの家に行った。
なっちゃんはいつもと変わらない様子で迎えてくれたけれど、
私はそんな気分にはなれなかった。
205 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/19(日) 19:58:32.63 ID:QjsnGwRIo
やっぱり行って欲しくない。という言葉を今更言えるわけがない。
言ったって叶わないと思った。
でも私は、そのままの気持ちをなっちゃんに伝えた。
206 ：
◆NEZJzn9w/6
2014/01/19(日) 19:59:17.98 ID:QjsnGwRIo
「行かないでよ……」
なっちゃんが俯いた。
私も、それ以上言葉にできなかった。
207 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/19(日) 19:59:37.88 ID:QjsnGwRIo
「さっちゃん、うちのことは気にしないで」
なっちゃんがそう言ってから、私に手紙を渡してきた。
「その手紙に書いてある住所で文通ができるから、文通しよう？」
208 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/19(日) 19:59:58.80 ID:QjsnGwRIo
私は必死に頷いた。
今はなっちゃんと何でもいいから繋がっていたかった。
その日私は、帰ってすぐになっちゃんからもらった手紙を読んだ。
209 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/19(日) 20:04:02.53 ID:QjsnGwRIo
手紙の内容は少し省略しながらできるだけそのままで書きますね。
210 ：
以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします
[sage]：2014/01/19(日) 20:15:04.43 ID:+858oEzGo
ゆっくりでいいからねー
211 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2014/01/22(水) 23:16:04.67 ID:wy2nSS5Go
おかえり
待ってたよ
212 ：
◆NEZJzn9w/6
2014/01/23(木) 22:40:20.02 ID:dFFRO64ho
さっちゃんへ。
手紙書くの久しぶりだな…。
小３くらいから、ずっと書いてなかった気がする…。
どうやって書こうとか、色々考えてたけど、やっぱり、素直に言うね。
ずっと前から、さっちゃんしか見てない。
さっちゃんが好きだよ。恋愛的に…。
さっちゃんだと、笑って冗談にしちゃいそうだけど、好きです。
今すごい恥ずかしい……。
でも、こうやって言っても、うちらの関係は変わらないよね。
変わらなくていいってさっちゃんが思ってると思うしね！
さっちゃんには本当に感謝してる。
3年会えないけど、すっごい苦しいんだけど、さっちゃんも頑張るなら頑張れるし、ちゃんと帰ってくるよ。
ずっと友達だよ。
なっちゃんより
213 ：
◆NEZJzn9w/6
[sage]：2014/01/23(木) 22:41:47.59 ID:dFFRO64ho
なっちゃんらしい字で書かれた手紙を見て、私は鼓動が早くなる音を聞いていた。
好きと言っても、こちらには問わないなっちゃんらしい文に、私は胸が痛くなった。
私も好きと言いたかった。
214 ：
以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします
2014/01/23(木) 23:19:56.44 ID:Wfa0QV960
今さっき見始めたけど頑張れ1！
ちなみに中学３年間を海外で過ごした経験があるから
言うけど日本の友達とかかわりを持てるのは心の支えになるよ
215 ：
以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします
[sage]：2014/01/23(木) 23:49:19.62 ID:Gm3IoECY0
むこうからか
216 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2014/01/26(日) 07:10:06.64 ID:/V2eVUCqo
すごい久しぶりに戻ってきてた
続きお願いしますん
217 ：
以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします
[sage]：2014/02/12(水) 00:53:22.28 ID:Eufw4wl4O
ほしゅ
218 ：
以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします
[sage]：2014/03/03(月) 05:24:43.63 ID:wyNbTaeSo
パー速復活
219 ：
以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします
[sage]：2014/03/04(火) 13:00:45.48 ID:U/j0AZy20
遅れちゃったけど、
なっちゃん誕生日おめでとう。
220 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2014/04/06(日) 03:08:22.31 ID:2JllIhpmo
一応保守
221 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2014/05/05(月) 00:38:44.58 ID:Yxz9fo/so
ほ
222 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(空)
[sage]：2014/06/02(月) 00:20:08.42 ID:Pd3qQc2w0
ほ
223 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2014/06/23(月) 20:46:36.61 ID:rR8qt6ZkO
ほしゆ
224 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2014/07/16(水) 22:17:18.47 ID:7z3DCuSco
ほ
225 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(SSL)
2014/07/26(土) 05:01:33.72 ID:Prp/+Tjc0
声なき声に
226 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2014/08/29(金) 18:59:32.30 ID:qA5LFlJdo
ほしゅ
227 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2014/09/21(日) 20:26:27.46 ID:I+SxdcEco
ほ
228 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2014/10/20(月) 13:25:17.93 ID:clIZ9WIBO
ほ
229 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(SSL)
2014/11/10(月) 13:46:17.41 ID:uJKN7QDA0
解
230 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]：2014/12/10(水) 04:56:34.70 ID:lIxEv/Syo
保守
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