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【無駄な】宇宙飛行士と火星人 【足掻き】
1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2013/06/09(日) 16:47:52.60 ID:CxDX2u2T0
20XX年 6月

人類は大きな賭けをした。

昔、人々が夢見た空の彼方への旅。

そんな夢のような事を実現させるためにはある犠牲が必要であった


この物語はそのある犠牲の物語である。
2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2013/06/09(日) 17:01:54.30 ID:CxDX2u2T0
#1

2056年 5月

東京にM9の首都直下型の地震が発生した。

この地震による被害は家屋10000棟超、80000人の死者と50000人の重軽傷者。

行方不明者は約8000人に及ぶ。

この被害により日本のライフラインおよび、国家を維持する事が不可能になった。

後々、人々はこの地震を「End of Japan」日本の終わりと名付ける。

日本列島は東京を支点として二分され、その影響により治安および人々の生活が困難になった。

そのことを重く見たアメリカ合衆国の首相 Graham J Niche は日本を一時的に主権を回復するまでの間

経済、生活の保障を行った。

この行動により、日本の治安は幾分か保たれた。

が、その翌年の2057 5月

ユーラシア大陸、アフリカ大陸、南北アメリカ大陸、南極大陸にM10。

今までの地震科学では起こりようも無いような地震が発生し、地球の三割を占めていた陸地の約9割が損失し、

人口も50兆から約20万人へと激減した。

その日から地球は、まるで怒り狂ったような自然現象をおこし人口はどんどん減っていった。
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2013/06/09(日) 17:10:07.13 ID:CxDX2u2T0
#2

2056 6月3日

俺の名前は佐海 拓海。

何の変哲も無い高校生だ。

あの忌々しい地震があったあと、俺は家族と一緒に父親の実家である福岡に帰郷した。

俺は、あまり乗り気ではなかったが、東京には生活するところが無いので仕方が無い

窓から差し込む風はどこか生暖かくあんまり心地よくない

手に握りしめた携帯には"みんな”が笑っている。

変わりゆく風景のなか俺は、まどろみに堕ちていった。



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