小説を書いてみたんだが評価頼む
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28:名無しGEPPER[sage]
2015/03/18(水) 19:38:19.96 ID:BYtScqVM0
少女は走っていた。ただひたすらに。
幼さの残る手には見るからに重そうな大刀が握られていたが、彼女のスピードは全速力の自転車程度に達していた。
無数の、殺気立った視線が彼女に向く。魔王の手下、魔物たちが少女を殺さとしていたのだ。殺せば褒美が与えられる。
しかし、彼らの「殺意」は全くの徒労に終わった。魔物たちが飛びかかろうとするよりも早く、少女の大刀は彼ら全てを一瞬のうちに切り裂き、切り刻み、肉片へと変え果ててしまったのだ。

「はっ・・・はっ・・・はっ・・・」

20はいただろうか。多数の敵に対して「攻撃」を発動させたため、体力が対価として大量に消費され、肩で息をするまでになっていた。
ここに来るまでも何回も「攻撃」を使っていた。疲労は蓄積されていった。
あまりの疲れについ足を止めそうになるのをぐっと堪えて、しかしまた走り出した。
瓦礫と化した町をお構いなしに踏みつけ走り、足場が悪いと分かれば未だ残っている建物の屋根に登りそこからは屋根伝いに走った。

「待ってなさい…魔王‼︎私がメッチャメッチャのギッタギッタに倒してあげるわ‼︎」

少女は誰に聞かせるでもなく、強いていえば自分を奮い立たせるために叫び、ひたすら走った。
先に行った仲間に加勢するため、そして魔王を倒すため…少女は魔王の居城を目指した。
降り注ぐ瓦礫の雨を掻い潜り、視界に入った魔物の群れに攻撃をかました。
魔物達は自らの死を理解する事も叶わずただただ倒れて行った。

"認識を超える速度の攻撃"。
これが彼女の「攻撃」だった。この他にも魔法がいくつか使えたが、彼女の最も得意としたのは接近戦だった。


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