過去ログ - フレンダ「麦野は今、恋をしているんだね」
1- 20
1:名無しGEPPER[saga]
2010/04/21(水) 02:57:21.29 ID:/AJ7ca.o

※このスレについて
・むぎのんSSです。
・漫画版「とある科学の超電磁砲」コミックス未収録分(5巻に収録)のネタバレが多少あります。
・展開の都合上、というか麦野主役なので原作と矛盾が多分に生じるかと思いますが、どうかご容赦ください。
・長いです。ですがほぼ最後まで書き溜めてあるので投下の間隔はさほど空かないかと思います。

それではしばらくお付き合いくださいませ。

―――――



不規則な風が宵闇の中に吹き荒ぶ。
巨大なコンテナや鉄筋が幼児の玩具のように辺りに散らばっていた。
金網に囲まれたその場所で、少年が二人、陽炎のように揺らめく。


「……面白ェよ…お前」


闇の中にくっきりと浮かび上がる白く繊細な影。
幻想的とすら言える鮮烈な赤い瞳に焦りの色を浮かべて忌々しげに呟く。
その瞳に映る敵。
もう一人の少年は全身に傷を負い、体中から血を流しながらも決して倒れることなく
粉塵の中で己の存在を誇示するように立ちはだかる。
劣勢は明らかに相手の方であるはずなのに、白い少年の顔から焦りが消えることは無かった。


「最っ高に…面白ェぞオマエ!!!」


それは焦りなのか、怒りなのか、それとも少年の知らぬ感情であったのか。
慄く自らの心を欺くように、白い影がか細い腕を振り上げて恐るべき速度で飛び掛る。
しかし、対峙する彼は揺らがない。
人間には到底不可能な動きで襲い来るその腕をかわして、打ち払った。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/673.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice