会長「音が紡ぐ笑顔の魔法」
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389: ◆MOhabd2xa8mX[saga]
2020/04/22(水) 01:43:18.59 ID:6Y7OspCWo
作詞(帰ってしまったか)

作詞「部長、今からでも遅くない。お互い頭に血が上っていたんだ。私の言う通りにしよう、必ず結果が出るさ」
部長「断る」

作詞(こうなってしまった以上、部長は頑なだ。何を言っても無駄)

作詞(正直に言うと私の方が言っている事は正しいと思っている。ロリちゃんにこれ以上無理させないためにも)

作詞(あっ……そうか)

作詞(私は自分自身が考えている本当の気持ちを何一つ話していなかった)

作詞(副部長にはこれから入る新入生と頑張って欲しい、次の部長を任せたいなんて一度でも話したか?)

作詞「ち、違うんだ……私は決して」

部長「正直さ……お前ってギターもすげぇ上手だし頭も人一倍キレるから尊敬してたよ。でも、今日は流石に軽蔑したわ」

作詞(自由天文部でならありのままで居られると、本当の自分で人と向き合えると思い込んでいた)

作詞(でも違った)

作詞(周りに甘えていただけだ)

作詞(勘違いした結果がこれだ)

幼馴染「私は誰が上でも良いし私には関係無いけど……ロリの事は見てあげてよね」

幼馴染「私は他の事で忙しいからこれからも顔を出せる回数は少ないわ、じゃっ」

ガララッ

作曲「私も……気にしない……曲はこれからも家で作るから安心して」ニコッ

作詞「えっと……うん……今回の所は去ることにするよ。ただ、これからの活動は嫌でも君達のみになってしまいそうだね」ハハッ

部長「好きにしろよ」

幽霊部員「え〜!?辞めるんすか!?幼馴染ちゃん含めた三人のバンドはどうするつもりっす!?」

作詞「……辞めないよ、ただでさえ人が少なくて廃部の危機なんだ。ライジングロックを見届けるまでは辞めない。それに、これからは作詞に専念しようとも考えていたんだよ。副部長はライジングロック頑張ってね」

幽霊部員「なら良かったっす〜」

作詞(当てつけのような言葉を吐いてしまった。最低だ、私は)

副部長「そんな……」

作詞「じゃあね、暫くは頭を冷やしてるよ」

作詞(このままここに居たら泣いてしまいそうだ。どうして私は……)


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