会長「音が紡ぐ笑顔の魔法」
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415: ◆MOhabd2xa8mX[saga]
2020/11/21(土) 19:05:04.99 ID:0SHkGLZeo
数年前



引きこもっていた間も勉強だけは欠かさなかったこともあり、無事に高校へ入学することはできた。

作曲「……」

昔の友だちがいないであろう高校に進学できたことはよかったけれど、これからどうしていけば良いのかがわからない。
中学生の私が途中までの間、学生生活を満足に送ることを出来たのは友達の存在と私個人の能力が大きい。
今現在、友達は一人も居ない。
運動は引きこもり生活で鈍っているだろうし勉強も上には上が居る……

作曲「憂鬱……」

「君、一人……?」

作曲「えっ……あっ、その、えっと」

人とまともに話す機会が減ったせいか、言葉を発することにも一苦労してしまうことになっていたのには私自身たった今気付いたのだった。

「楽器は弾ける?」

軽いカールのかかった金髪ロングの小柄な女生徒、上履きを見る限りでは三年生だ。
彼女の外見とは裏腹にとても大人びた印象を受けていた。

作曲「……ピアノなら」

大人しい彼女なら私も心を開くことができるのではないか、そんな勘違いを胸に答えてはいけないことを答えてしまったのだ。


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