13: ◆VsKDZIx0tDcQ[saga]
2017/05/31(水) 16:27:00.04 ID:pDk4sywp0
いつにも増してテンションが高いサターニャと一緒に、少し歩いた場所にある映画館へ向かう。
その際の会話で得た情報によると、サターニャは地上に来てから映画館で一度も映画を観たことがないため、誰かと一緒に映画が見たかったのだと。
「ガヴリールは映画館に行ったことあるの?」
「いや、そうえば私も初めてだな」
「ふぅん、なら私がガヴリールの初めてを奪うことになるわね!」
「ちょ、声がでかい!誤解されたらどうするんだよ」
「え、誤解ってなにが?」
自分の発言のリスクを全く把握していないようにサターニャはキョトンとする。
たく、こいつは本当に純粋だ。
悪魔なのに、誰よりも汚れを知らない。
だから尊くて、たまらないのだ。
「で、どれを観るつもりなんだ?」
「うーん、どれにしようかしら」
「おい、決めてなかったのかよ!」
「ぅえ、ち、ちゃんと決めてあるに決まってるじゃない!?えっと……ほらこの“天使と悪魔”ってやつ!まさに私たちが観るにふさわしいタイトルだと思わない?」
「ん、じゃあそれで」
22Res/17.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20