ガヴリールドロップアウト
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4: ◆VsKDZIx0tDcQ[saga]
2017/05/31(水) 16:16:02.08 ID:pDk4sywp0
私がかろうじて天使という体裁を保っていられるのはきっと、彼女達のおかげだろう。
悪魔なのに真面目で世話好きなヴィーネ。
私と同じ天使で、退屈を何より嫌うラフィエル。
そして、この物語に大きく関わっていて、むしろこの物語の核心そのものでもある、自称大悪魔。
胡桃沢=サタニキア=マクドウェル。
私は彼女のことをサターニャと呼んでいる。
サターニャは何故か最初から私のことを勝手にライバル視してて、何かと理由をつけては私に謎の勝負を挑んでくる。
はっきり言って、かなりうざい。
控えめに言っても、面倒くさい悪魔。
当初は彼女に対してそんな印象が七割くらいを占めていた。
これから先、そのイメージが根本的に覆されることなどありえないと、私は思っていたのだ。
結論から言うと、それは大きな間違いだった。
まさか天使である自分が、悪魔に恋愛感情を抱くなんて、夢にも思わなかった。
いや、もしかしたら今でも夢を見ているのかもしれない、なんて流石にちょっとバカみたいか。
ともあれ、夢にしろ現実にしろ私はかなり困惑していた。
何しろ生まれてこのかた誰かに恋愛感情を抱いたことなんて一度もなかったのだから。
初恋の相手が悪魔でしたとか、もしも何かの間違いでこの事実が天界に知れ渡りでもしたら、いよいよ終わりの始まりではあるが。
その時はいっそ開き直って、ラッパでも吹いてから世界の果てにでも逃げよう。
冗談はさておき、そもそも私がなんでサターニャを好きになったのか、その辺りについて語っていこうと思う。


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