ガヴリールドロップアウト
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5: ◆VsKDZIx0tDcQ[saga]
2017/05/31(水) 16:16:55.07 ID:pDk4sywp0
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あれは確か、学校で体力測定があった日だった。
体力ゲージがおちょこ一杯分くらいしかない私は、当然のようにサボろうと決心していたんだけど、我が親しき悪魔ヴィーネの口車に乗せられてしまい、不本意ながらも参加することにした。
焼肉ってワードの持つ魔力は尋常じゃない。
その日は例の如くサターニャが勝負を挑んできたが、もちろん私は断った。
一人でやってろ、と。
サターニャは運動が得意だからか、ここぞとばかりにテンションが高く、正直うっとうしい。
かくしてなんとか最終項目の持久走を完走した私は、しかし走り終わると同時に地面に倒れてしまった。
いわゆる熱中症というやつだ。
普段の運動不足に加え、その日はかなり日差しも強く、こまめに水分補給をしていたつもりでも身体は保たなかったらしい。
吐く息が熱く、朦朧とする意識の中で、突如私の身体が宙に浮いたように軽くなる。
誰だろう、担任の先生?
いくら小柄な私でも、ここから抱えて保健室まで運ぶなんてかなり大変だろう。
しかもお姫様抱っこで。


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