【モバマスSS】高森藍子「時間をください」
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6: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/04(日) 20:57:52.84 ID:eT+S8Zf10
――――――

街中にあるというのにカフェの中はとても静かだった。
聞こえてくるのはコーヒーがドリップされる音とカップとソーサーが奏でる金属音。それにスピーカーから流れる音楽と他の利用客の会話声くらいか。
そのどれも大きな音でないことがカフェの雰囲気を良くしていた。

「アイスコーヒーとアイスミルクティーで」

注文を取りに来た店員につげ、プロデューサーはメニューを閉じた。
彼がコーヒーで藍子がミルクティー。どこのカフェに行っても同じ飲み物を頼む。

「ほんと、ここはリラックスできるな」

「そうですね。ボックス席になってて周りの目を気にしなくていいですし」

カフェのほとんどの座席がボックス席になっている。そのため隣の席は背中合わせで壁1枚隔てている。
会話の声が聞こえてもよっぽど大声でない限り気にならない間隔がポイントだ。


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