5: ◆Rj0X.392Pk
2017/06/04(日) 20:57:21.15 ID:eT+S8Zf10
「最初はそうでもなかった。いや、良いカフェだと思ったよ? 街中にあるのに静かで、どこか世界と隔離されたような雰囲気があるから疲れた時に行きたくなるんだよね」
彼は少し恥ずかしいのかわずかに顔を背けながら語った。
そして、彼が語った内容を藍子はとても理解できた。そのカフェには藍子自身同じ感想を抱いているのだ。
「そうですか。じゃあ行きましょうか。プロデューサーさんもお疲れのようですし、私も今日は疲れました」
「決まりだな。書類だけ提出してくるから準備して待っててな」
そんな何気ない会話でも藍子は気分が高翌揚するのを感じた。
ただ彼からカフェに誘ってもらっただけなのにどうしてこうも嬉しいのか。
彼が戻ってくるほんの数分の間、藍子はずっとそわそわして待っていた。
29Res/21.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20