19:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 23:50:53.68 ID:coAf0aU90
「あなた…石田くん…どうしてここにいるの…?」
「あの…それは…」
「娘にあんな惨たらしい仕打ちを仕出かしてよくもこの家に上がれたわね!」
「どうせここに来たのも今日のことをやめてほしいと懇願にでも来たのでしょう。」
「出て行きなさい。
ここはあなたのようなクソガキが来るような場所ではないわ。
ほら硝子、さっさと付いてきなさい。学校を休むなんて許さないわよ!」
怒鳴り声を上げながら嫌がら硝子を無理やり引っ張り学校へと連れて行く母親。
目の前に右京たちが居るのにそんなこともお構いなし。
いくら他人さまの家のこととはいえさすがにやりすぎだと思うほどだった。
「すいません…娘の八重子が見苦しい真似をして…」
「いえ、事情を知らなかったとはいえ不躾にお邪魔した僕たちにも非があります。
どうかお気になさらないでください。
ですが娘さんはお孫さんに対して随分と過剰な教育をなさるのですね。」
「仕方ありません。
八重子は硝子たちの父親と離婚してシングルマザーだから…
それで自分がしっかりしなければと気丈に振舞っているんです。」
確かに祖母の言うようにこの家に男の気配はない。
長年この家で暮らしているようで
生活臭溢れているが見たところその生活用品はほとんど女ものばかり。
しかし何故八重子は
聴覚障害の娘を抱えているのに夫と離婚しなければならなかったのか?
188Res/162.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20