20:名無しNIPPER[saga]
2017/06/14(水) 23:54:03.11 ID:coAf0aU90
「失礼ながら離婚の原因は硝子さんの聴覚障害にあったのではありませんか。」
「あれは…仕方のないことでした…」
娘夫婦の離婚話しに祖母は悔いるように呟いた。
障害を持つ子供の親というのは我が子に障害があることに否定的な傾向がある。
恐らく父親は硝子の聴覚障害について否定的だったのかもしれない。
だから父親は幼い子供たちを八重子に押し付けて離婚した。
「硝子の障害が発覚したのはあの子が3歳の頃でした。」
「他の子とちがって様子がおかしかったからそれを察して…」
「けどそのことを聞きつけた向こうの親御さんが…」
「障害を持つ子をよくも産んだなと文句を突きつけて…」
「それで離婚ということになりました。」
忌まわしい過去の出来事を語る祖母。
確かにそんなことがあれば先ほどの八重子にも納得がいく。
シングルマザーであるが故に気丈に振舞っているのも理解出来なくもない。
だが難聴の娘に対してあの行いは明らかにやりすぎだ。
しかも母親の行いはそれだけではなかった。
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