文香「文学少女は純情だと思っていましたか?」
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46:名無しNIPPER[saga]
2017/06/27(火) 19:35:27.21 ID:OnLc1WCkO


 今日も空は雲に覆われ、今にも雨が降ってきそうだった。

 とは言え連日の雨がやんだだけでも、空は曇りだが心は晴れ晴れする。
 それに曇っているおかげで、嫌になるような暑さもない。
 折りたたみが鞄に入っている安心感は、尚更僕の気分を上げる。
 帰りにまだ雨が降っていなければ、鷺沢古書店で何冊か本を借りて行こう。

 ……傘と鷺沢さんで思い出してしまった変な事を脳から叩き出し、改めて心地よい夕方の道を歩く。
 なんだか最近鷺沢さんのせいで僕まで思考が汚れてきてしまっている気がする。
 気を付けないと、染められてしまったら最後だ。
 僕の社会的立ち位置と、彼女のアイドル人生が。

 いや、でも僕も彼女の事をもう少し信頼してもいいのではないだろうか。
 色々あったせいで彼女は変た……少し跳んでる人だと認識仕切ってしまっているけど、言っても彼女は今まできちんとおそらく何事も無く19年も人生を歩んできているんだ。
 最初から邪推してかかっても、良い信頼関係は築けない。
 彼女だって、年がら年中一日中バラ色の世界を思い浮かべている訳じゃないだろう。




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