文香「文学少女は純情だと思っていましたか?」
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56:名無しNIPPER[saga]
2017/06/29(木) 16:55:39.07 ID:Q50p+N8IO


 ……疑ってごめんなさい鷺沢さん。
 いやほんと、よくよく考えたら彼の前では普通な振る舞いをする様気を使ってるって言ってたし。
 いくら鷺沢さんだって、小・中学生がいる事務所にそんな文章を公表する筈も無いか。
 なんだか自分の心が汚れてるんじゃないかと悲しくなってくる。

「……ほんと失礼しました」

「いえ……その、最初はもっと沢山書いていたのですが……入り切らず、この長さに……」

 そんな彼女の目線の先には、大量の短冊。
 明らかに読めないレベルで詰め込まれた文字や、両面どころか2枚つなげられたもの、挙句の果てにはレポート用紙まで見える。
 けれど、どこを見てもいつもの彼女が話す様な欲望に忠実な単語はなく。
 改めて僕は、悲しみを背負った。




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