文香「文学少女は純情だと思っていましたか?」
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61:名無しNIPPER[saga]
2017/06/30(金) 22:00:43.51 ID:CYBVoiXwO


 六月末日、相も変わらず雨と曇りを行ったり来たり。

 梅雨の季節はそろそろ抜けても良いだろうに、今日も今日とて嫌になる湿気だ。
 せめて雨が降り続けるか完全に止むかしてさてくれれば、折りたたみを持ち歩こうか悩む事もなくなるのに。
 なんて恨み辛みを空へ投げつつ、もはやお馴染みとなっているいつもの道を歩いていた。
 もちろん、鷺沢古書店へと向かう道だ。

 もう完全に、講義終わったし寄ってくかー、なんてノリになっている。
 色々と言ってはいるが、鷺沢さんの様な綺麗な人と一緒に本について話し合えるのは楽しいし。
 普段手を伸ばさない様な本を借りる事も出来るし。
 もう暫く、テストやレポートがやばくならない限りはのんびりと通わせて貰おう。

 蒸し暑い熱気をくぐり抜け、ようやく鷺沢古書店の前へ到着。
 こんにちはー、なんていつも通りに本の世界へ飛び込もうとする。

 その、直前だった。




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