【ミリマス】このみ「若者のすべて」
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1:名無しNIPPER[saga]
2017/07/22(土) 14:37:32.57 ID:sHlGcvff0
 「真夏のピークが去った? 誰ですかそんな適当言ってたの」
 「天気予報士よ」

 富士急ハイランドでロケをした帰りに、富士吉田市の旅館で一泊した。
 女将の気遣いに甘え、縁側に並んでスイカを食べながらこのみさんとそんな言葉を交わす。   
 庭先では静香、翼、未来の3人が花火をしてはしゃいでいた。

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2:名無しNIPPER[saga]
2017/07/22(土) 14:39:05.68 ID:sHlGcvff0

 「絶対嘘でしょ。こんなに暑いのに」

 どこか遠くから微かに防災無線が聞こえてくる。地元の歌だろうか。初めて聞くはずなのにやけに耳に心地よくて優しかった。

以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2017/07/22(土) 14:39:39.33 ID:sHlGcvff0
 「……そう考えると、若いっていいわよね」
 「へ?」

 ロケット花火を振り回す翼を眺めながら、このみさんが独り言のように呟く。

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2017/07/22(土) 14:40:07.14 ID:sHlGcvff0
 「でもね。私もプロデューサーも単純計算であと50回ちょっとしか夏を過ごせないわけじゃない? まあ平均年齢が80歳だとしたらの話だけれど」
 「そうですねえ……でも。そう考えたら、わかんないもんですよね。俺もこのみさんも未来も翼も静香も、いつ死ぬかなんてわかんないんですから」
 「それ言っちゃったら元も子もないでしょー」

 ほっぺたを膨らませて抗議するこのみさん。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2017/07/22(土) 14:40:55.27 ID:sHlGcvff0
 「俺の好きな……それこそこの業界に入るきっかけになった人は俺が高3の時に亡くなりました。びっくりですよね。俺が高3の時に彼は29だったのに、今の俺は彼と3つしか年が離れてないんですから」
 「……もしかしたら。私も、その彼のこと知ってるかも」

 このみさんがうつむいてそうこぼす。
 そうか。そうだよな。
以下略 AAS



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