奈緒「音楽性の違いが生まれたのはどう考えてもプロデューサーが悪い」
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1:名無しNIPPER[saga]
2017/08/16(水) 14:03:39.85 ID:59WFIRAZ0
某大手ハンバーガーチェーン店内


凛「やっぱり私は臭いだね。ここは絶対に譲れない……Pがスーツでデスクワークしてるとき、後ろを通りかかったらわかるんだ──営業回りとかで流した汗の臭いが。ちょっと蒸れた刺激臭が、頭の芯に突き刺さる感じって言ったらわかるかな……アレを嗅いだら最後、考えるよりも先に体が動くよ。なんでもいいから、Pの臭いが染みついたものがほしいって」

加蓮「それ、もう中毒じゃん」

凛「うん、だから定期的に隙を見つけて嗅ぐようにしてる。アレが体から抜けたら、仕事にならないから。それで、加蓮はどうなの?」

加蓮「アタシは血管かなー」

凛「へえ……目の付け所が良いね」

加蓮「でしょ。事務所でもたまに力仕事があったりするけど、Pってそういうとき腕捲りするじゃん。ワイシャツをグイッとやってさ……そのときに浮かんでたりするの。腕筋に沿って。血管がバキバキって。で、そこには当然、血が流れてるわけだから、見てたら吸いたくなるわけね」

凛「わかる」

加蓮「この前、Pが事務仕事で指を切ったときとか、ホント酷かったもん。しゃぶりたい衝動を抑えるのに必死でさ、全力で奥歯噛みしめて我慢してた」

凛「すごいね、加蓮。多分、私だったら普通にしゃぶってると思う」

加蓮「タイミングが良かっただけだよ。ちひろさんが来なかったらアタシもしゃぶってたから」

凛「だよね。そこでしゃぶらない理由もないし」

加蓮「もうちょっと強引に迫っておけば良かったんだけど……あれは惜しかったなー」

凛「そう何度も飲めるものじゃないから、チャンスは大事にしないとね」

加蓮「もちろん。次こそ絶対しゃぶらなきゃ」








奈緒「な、なに言ってるんだ……二人とも」

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:05:20.64 ID:59WFIRAZ0
凛「あっ、奈緒。帰ってきてたんだ」

加蓮「随分長いから心配したよ。ほらっ、座って座って」

奈緒「今……なんの話してたんだよ」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:06:37.20 ID:59WFIRAZ0
凛「ほら、騒いだから周りも見てる。とにかく一旦座った方がいいと思う」

奈緒「ぐっ、ぐぬぬっ……」

加蓮「大丈夫、怖がらなくても平気だから」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:08:17.23 ID:59WFIRAZ0
奈緒「例えば、そうだなぁ……や、優しいところ、とか」


凛「……は?」

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:09:48.99 ID:59WFIRAZ0
奈緒「あーっ、その、とりあえずこの話は一旦やめにして、なにか食べないか。あたしお腹空いちゃってさあ────」

凛「ダメだよ、奈緒。こういうのはきちんと理解できるまで、徹底的にやったほうがいい」

加蓮「トラプリの今後に関わるかもしれないから、仕方ないね」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:11:27.44 ID:59WFIRAZ0
凛「どうして?」

奈緒「だ、だだだ、だってさあ、Pの体って……いや無理無理無理、言えないって!」

加蓮「変に考えなくてもいいよー。素直に自分の気持ちを吐き出せばいいだけだから」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:12:33.60 ID:59WFIRAZ0
凛「例えばだよ」

奈緒「お、おうっ」

凛「ここにポテトがあります。私が数分前に買ったポテト……今、こうして無防備な形で机の上に置いてあるでしょ。お腹が空いたら、食べるよね」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:14:00.38 ID:59WFIRAZ0
奈緒「おい、ちょっと待て。なんかあたしが普通じゃない、みたいなノリで話が展開されてないか」

凛「普通じゃないよ」

加蓮「うん、普通じゃない」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:16:11.60 ID:59WFIRAZ0
加蓮「例えばだよ」

奈緒「はいはい、お次はなんだぁ」

加蓮「永遠の生が欲しくて、吸血鬼になったとします」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:17:28.58 ID:59WFIRAZ0
奈緒「今の完全に加蓮の妄想だよな!ばっちり『アタシのことを』とか言ってたよなっ!」

加蓮「そういうシチュエーションになれば、普通は吸うだけじゃ済まさないけど」

凛「もっと先を目指したくなるよね」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:18:48.08 ID:59WFIRAZ0
凛「じゃあさ、奈緒はどうすれば納得するの?」

奈緒「どうすればって……」

加蓮「なにを語れば、アタシたちに心を開いてくれるわけ?」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:20:31.75 ID:59WFIRAZ0
凛「裏側のままだから、これだと肝心の中身は見えない。そこがポイントだよ。まず左側の写真は『Pがうたた寝しているとき』の写真」

奈緒「いつ撮ったんだっていう質問は……やめとこ、どうせ意味ないし」

凛「右側の写真は『Pの生着替え写真』」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:22:27.84 ID:59WFIRAZ0
凛「知ってるよ、奈緒。最近Pの担当アイドルが増えたせいで、コミュニケーションを取る機会が減ってるんだよね。だからスケジュールずらして、わざとPと鉢合わせするよう仕組んでる──会話したくてしょうがないから」


奈緒「────ぎくっ!?」

以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:23:51.76 ID:59WFIRAZ0
加蓮「そう、まずは自分を解放するところから始めなきゃ」

凛「羞恥心が残ってたら、蒼くなれないから」

奈緒「なるかぁ、そんなもん!今、はっきりとわかったぞ!あたしが目指すアイドルは、間違いなく二人とは違うっ!」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:25:31.74 ID:59WFIRAZ0
凛「どうして?早く終わらせるんじゃなかったの?」

奈緒「チャンスは、一回……どちらを選んでもあたしにリスクはないわけだし……よく考えてみれば、うたた寝している写真なんて簡単に撮れるっ……つまり、どちらが希少性が高いかなんて明らかだ。なら、ここはもう一度よく考えて、悔いが残らない方を選んだほうが懸命……!」

加蓮「…………ほう」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:27:10.71 ID:59WFIRAZ0
凛「へたっぴだよ……!欲望の解放させ方がへたっ……奈緒が本当に欲しいのは……コ・レ(生着替え)……これを自分の部屋に持ち帰って……眺めながら悶々してさ……誰もいない場所でヤりたい……でしょ?」

奈緒「あの、えっと──」

凛「フフ……だけどそれはあまりにも下品だから……こっちの、しょぼいうたた寝写真でごまかそうとしてるんだ……奈緒、ダメなんだよ……!そういうのが実にダメっ……!せっかく愛しのPでスカッとしようとしてるときに、その妥協は傷ましすぎるっ……!」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:29:59.96 ID:59WFIRAZ0
奈緒「うわぁ……なんだこれは、たまげたなぁ。Pって結構着痩せするタイプなんだ、知らなかった……脱いだらこんなに筋肉質だなんて──わわっ、腹筋とかヤバいぞ!最近話題のシックスパックってやつだろ、これっ!角度もいいなぁ、ちょうど横顔が拝める位置なのが憎いっ!まったく、誰もいないからって、警戒心ゼロでこんな憂いを帯びた顔しちゃってさ……うへへっ、心配するな、ちゃんとあたしが見てるからなぁ!」



加蓮「堕ちたな」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:32:23.20 ID:59WFIRAZ0
凛「うん。もちろん、奈緒は大事な戦友だから、Pグッズを分け合うことについて異論はないよ。でも、無条件というわけにはいかない。渡すには、互いの音楽性を知る必要がある──」

奈緒「音楽性?」

加蓮「そう、音楽性。アタシたちが“最高の三人組”として活動を続けるには、心を響かせることができるレベルまで、互いを理解しなくちゃ」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:35:54.15 ID:59WFIRAZ0
奈緒「二人と同じでさ、Pもあたしのことイジってくるのは知ってるだろ。その度に、言葉責めみたいなことされるんだ。最初は恥ずかしいし面倒くさいしで嫌だったんだけど、次第に責められるのが癖になっちゃってさあ……あの声で辱められると背中がぞわぞわっとして、体の芯がカァッーっと熱くなって、へその下あたりがむずむずしてくるわけよ」

加蓮「……ほほう」

凛「良いね……ワクワクしてきた」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:37:56.16 ID:59WFIRAZ0
凛「………………」

加蓮「………………」

奈緒「…………えーっと、あのー」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/16(水) 14:40:41.80 ID:59WFIRAZ0
奈緒「み、みんなぁ……ごめんよぉ、あたし一人だけこんな、抜け駆けみたいなことして」

凛「心配しないで。誰のPかなんてわかりきったことだから……この程度のことで目くじら立てたりしないよ」

加蓮「言えてる。あの約束もあることだし」
以下略 AAS



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