ルビィ「鞠莉さんなんて嫌いです」
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14:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 00:10:08.45 ID:x1eCXNrg0


お姉ちゃんはきっと覚えていない、小さなこと。でも、ルビィははっきり覚えています。

その日、ルビィはお母さんと自転車の練習をしたからです。

特に約束をしたわけではなかったのに、ルビィはお姉ちゃんも来てくれるものだと思い込んでいました。

だから、お姉ちゃんが鞠莉さんの家に行こうと靴をはくときに、駄々をこねました。

お母さんには叱られました。

結局、自転車の練習中にも転んでしまって、お姉ちゃんが帰ってくる頃には、既にルビィは不機嫌だったのでした。


お姉ちゃんは悪くありません。お母さんも悪くありません。ルビィが勘違いをしただけでした。


それでも、鞠莉さんの「ロケットみたいな」スポーツカーが、お姉ちゃんを連れ去ってしまったことは本当でした。

ルビィが乗るふらふら不安定な自転車は、お姉ちゃんに見向きもされなかったのです。




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