15:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 00:11:04.07 ID:x1eCXNrg0
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鞠莉「いい? 来るわよ? 落ちるわよ?」
ルビィ「ががが、頑張ります!」
鞠莉「もう、そこは頑張るびぃで―――あああ、きたきたきたっ!」
「ひいいいぃぃぃぃぃっ!!」
「Fooooooo!!」
悲鳴を上げるルビィの横で、鞠莉さんは両手を振り上げて叫んでいました。
ジェットコースターのレールは軋み、ルビィの身体は浮いているようでも、押さえつけられているようでもありました。
私たちを乗せたロケットは、轟々とエンジンを吹かせたまま。
ルビィは、隣の歓声を聞きながらぎゅっとレバーを握ったまま。
文字通り黄色い声に目を細め、びゅんびゅんと風を切ります。
結局、コースターが帰ってきた後も、髪を撫でつけながら情けなく鞠莉さんを見上げることしかできませんでした。
きっと、あの日のお姉ちゃんのように。
ルビィ「あ! 写真だって……。途中で光ったの、やっぱりフラッシュだったんだぁ」
鞠莉「ポーズを取って正解だったわね! んふっ、ルビィったら変な顔!」
ルビィ「むぅ……」
鞠莉「膨れないの」
つんと指でつつかれた鼻が熱を帯びました。
やっぱり、鞠莉さんなんて嫌いです。
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