19:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 00:14:17.95 ID:x1eCXNrg0
ポテトを大事そうに食べる鞠莉さんを見ながら、ルビィはじっと黙っていました。
鞠莉さんは、きっと宝石箱をたくさん持っているのでしょう。
「大きなホテルの金髪の子」は、それはそれは煌びやかな女の子。
何でも選べて、何でもできる。
対してルビィはどうでしょうか。
黒澤家は内浦では力のある家系です。
これからの不安だってありません。
でも、ルビィは自転車に乗るのに苦労しましたし、ポテトフライだって大好きな、普通の子です。
習い事も、お姉ちゃんのほうがずっとずっとうまくできます。
ルビィは続けることさえできませんでした。
ルビィは、鞠莉さんにどう見えているのでしょうか。
どうしても気になって、つい聞いてしまいました。
ルビィ「あの、今日はどうして誘ってくれたんですか?」
鞠莉「……あー」
誤魔化すような間をとったあと、鞠莉さんはにこりと微笑みました。
鞠莉「誕生日をお祝いしたかったし、何となく!」
ああ、やっぱり。
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