20:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 00:14:58.55 ID:x1eCXNrg0
*
ルビィ「お姉ちゃん! お姉ちゃん……!」
ダイヤ「……」
ルビィ「どうしたの、大丈夫?」
ダイヤ「あ……ルビィ、すみません、髪、乾かしますわね」
お姉ちゃんが高校生になって、半年が経とうとしていたころでした。
お姉ちゃんは、スクールアイドルを辞めました。
ルビィ「……」
ダイヤ「……」
お風呂あがりは、もう誰の時間でもなくなってしまいました。
アイドルの話題を避けるお姉ちゃんは、もうずっと笑っていないように見えました。
ルビィ「あのね、鞠莉さ――」
びくりとお姉ちゃんの指に力が入って、ルビィの頭に爪が刺さりました。
ダイヤ「……ごめんなさい」
ルビィ「ううん、ごめんね」
ルビィ「……」
ルビィ「……!」
ぶおお、と音を立てる熱風に紛れて、ぽたりと雨が降りました。
ダイヤ「ごめん、なさい……っ」
それが、お姉ちゃんがルビィの前で泣いた、最初で最後でした。
43Res/44.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20