ルビィ「鞠莉さんなんて嫌いです」
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32:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 00:25:38.14 ID:x1eCXNrg0


この紅茶は美味しいのでしょうか。

万人受けする味ではないかもしれません。

でも、きっと。

どんな砂糖入りの紅茶よりも、甘くて切ない味なのでしょう。


ルビィたちを入れたティーカップは宙を飛びました。

モノクロの空間の中を、無軌道に、無秩序に飛んでいるんです。


それでも中の紅茶はこぼれることなく、だんだんと遊園地に戻ってくることになりました。

少し掠れたアナウンスが遠くから聞こえています。

真空から帰って来たルビィたちは、はあはあと酸素を吸い込むと、ふらふらカップから脱け出しました。


ルビィたちはもう紅茶ではなく、ただの出涸らしでした。

出涸らし2つは必死でベンチに辿りつくと、しばらく干されたままでした。


鞠莉「はぁ、ふぅ……。ルビィ、もう1回行く?」

ルビィ「さすがに、むりです……」

鞠莉「そうよね……マリーも、ちょっとむり……でも、元気出たでしょ?」




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