9:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 00:06:16.59 ID:x1eCXNrg0
ルビィ「じゃ、じゃあ、そんな人と一緒にお出掛けするとき、どうしますか?」
梨子「え、苦手な人とお出掛けするの?」
梨子さんは不思議そうな顔で痛いところをついてきました。
でも、仕方なかったんです。ルビィはAqoursが大好きでした。
いくら鞠莉さんが苦手だからといって、それを大っぴらにするわけにはいかなかったんです。
梨子「うーん、これは聞いた話なんだけどね、苦手な人にも『ここは負けない!』ってところを作っておくといいんだって」
梨子「自分に自信が持てれば、苦手な人とも余裕をもって話せるんじゃないかなあ」
ルビィ「自信、ですか……」
到底無理な話だと思いました。
なにせ、相手は鞠莉さんです。
波打つ金ぴかの髪、真っ白な肌、そっと囁くような目、色とりどりの趣味の良いアクセサリー、空と同じ色のドレス。
「大きなホテルの金髪の子」は、女の子なら誰もが憧れるようなものを全部持っていました。
これはもう、何だったら勝負になるのか、ルビィには想像もつきません。
でも、「鞠莉さんに負けない」という言葉は、不思議な魅力をもって、ルビィをぐいぐいと引っぱっていきました。
ルビィが鞠莉さんに負けなければ、またお姉ちゃんも、果南ちゃんも戻って来てくれるかもしれません。
花丸ちゃんとも善子ちゃんとも、もっと仲良くなれるかもしれません。
鞠莉さんとも、対等に話をすることができるかもしれません。
ルビィ「ありがとうございますっ!」
梨子「うん、頑張って……?」
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