7: ◆BAKEWEHPok[saga]
2017/10/17(火) 15:29:21.29 ID:aFQ70cXAo
(……すれ違いがなんとも可愛らしいものだ)
立香は戦いでは守られていると思い込み、マシュをどれだけ勇気づけているのかわかっていない。
マシュ本人が、逆に守ってもらっていると思い詰める時があるのも気づいていないのだろう。
つまるところ、戦う訓練自体が的外れのようなもの。だがそれを若さ故の過ちと責めるのは筋違いだ。
自分も似たようなものなのだから。
「もー……エミヤだから話したのに」
「悪い……君はそれでいい。戦う理由としてはこの上ないものだと思う。
好ましいよホントだ。なんたってマスターは男の子だからな」
エミヤはくしゃくしゃとマスターの頭をかき乱す。
「ちぇ。もういいよ。ご馳走様! 次はエミヤの番だからトレーニングお願いします!」
「了解だマスター。君の本音はよくわかった。オレも出来る限りやらせてもらう。
強くなるに越したことはない。弱兵が強者にどう立ち向かうか伝授しよう」
「たまにそんな風に言うけど、エミヤのどこが弱いの? 初めて会った時からずーっと強いよ」
「そう見えるなら上手くやれてるってことだな。これでも強く見せるのに必死なんだ」
普段より幾分かフランクな言葉を聞きながらトレーニングルームへと連れ立って歩いて行くのだった。
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