佐久間まゆ「凛ちゃん聞いてください! まゆ、プロデューサーさんとキスしました!」
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19: ◆E055cIpaPs
2017/10/29(日) 20:18:57.13 ID:T3zoKt8I0
「みなさん。 もう一度まゆに笑いかけてくれて、ありがとうございました」

 まゆの目線が窓の向こうのプロデューサーさんに向いていることに気付いた編集者さんが、信じられないというような顔をしています。

 「でも、ごめんなさい。 まゆのことはもう、忘れてください」

 まゆも、こんなのはおかしいって思います。

 きっとまゆは、ここに戻ってきた方が幸せになれるのだと思います。

 地元に帰って、優しい人に囲まれて夢を目指して、そして新しい恋をして。

 そんな幸せがここには待っているんだと思います。

 それでも、まゆは。

 心の底から湧き上がっているプロデューサーへの恋心を、まゆ自信の心から湧いた気持ちを裏切る事なんでできないから。

 辛くて、辛くて、辛くて、辛くて。

 きっと叶わないこの恋心は、辛くて仕方がないけれど。

 それでも、この恋まだここにあるから。

 プロデューサーさんは、あそこにいるから。

「あいつは、きっとひどい奴だぞ!」

 後ろから、まゆを引き留める声が聞こえます。

「まゆちゃんが泣いてる姿なんてもう見たくないの!」

 まゆを本当に想ってくれる人の声が、聞こえます。

「きっと迎えに行くから! 目を覚まして見せるから!」

 それでもまゆは振り返りません。

 だって、今度は自分で決めたことですから。

 勢いじゃ無くって、流されたわけでも無くって。

 まゆの、心が決めたことですから。


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