( ^ω^)戦車道史秘話ヒストリア!のようです
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11: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/12/10(日) 09:09:50.44 ID:PKdtpdnT0
(´・ω・`)ノ
《電撃的に東欧連合軍への支援を表明したイギリスのショボン=ウィリアムズ首相は、本日レイクンヒース空軍基地を視察しました。

リスボン沖事変以来独自路線を歩んできたイギリスの孤立主義的な姿勢を覆す動きに、専門家の間では様々な意見が出ており───》

僕等の大騒ぎを尻目に、頭上をゆったりと進む電光スクリーン付の飛行船にはニュース番組が映し出されている。画面の中では、4年前にウィリアム=ピットを抜いて22歳という若さで首相に就任した【グレートブリテンの貴公子】が柔和な微笑みを浮かべて周囲の観衆に手を振っている。

「………」

「………」

大野さんと宇津木さんは、漫才をやめていつの間にか飛行船を見上げていた。尤も、それは別にショボン首相に気を取られてのことではない。どちらかというとキャスターが口にした「イギリス」という───更に言えば、そこから連想される「ヨーロッパ」という単語に反応したのだろう。

二人の目に宿るのは、言いようのない漠然とした不安と“ある人”に対する気遣いと心配。

「………西住隊長、大丈夫かしらぁ」

( ^ω^)「………大丈夫、と安請け合いはできないけど」

そして、きっと

( ^ω^)「信じてあげるしかねえお、周りが」

僕の目にも、同じものが宿っている。



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