結城友奈「これは勇者たちの物語」
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20:名無しNIPPER[saga]
2018/01/13(土) 19:23:15.68 ID:gZU5fBxgo

千景(手数が七となり、戦闘は急激に拡大していく。七人御先の分身機能ゆえか、呼び出した六人の思考もある程度私の中に入ってきており随時情報を共有出来るようであった)

千景(……この他人の思考が入ってくる感覚、覚えがあるわ。それこそ私が変身する度、切り札を使用した時に感じていた不快極まりないアレと一緒ね。……でもそれでいて、そこに安心感すら覚えてしまうのだから、随分と私も飼いならされてしまったらしいわ)

千景(自分自身に小さく苦笑し、ようやく視点を各自の戦場へと移していた)

土居球子「──旋刃盤! おぉっ!? 昔よりスパスパ敵が斬れるようになってるじゃないか!」

伊予島杏「私の金弓箭も凄い連射性能……! 三百年でここまで進化したってことなんだよね……?」

千景(右翼でバーテックスと距離を取りながら戦うのは土居さんと伊予島さんのペア。七人御先の行使者特権で私は二人の視点を覗いている。どうやら西暦時代から格段に進化した武器性能に驚いているようだった)

球子「それにしても杏。タマたちはずっと眠っていたはずなのに、何で色々分かってしまうんだろうな?」ヤァッ!

杏「タマっち先輩も本当は分かっているんだよね? 私たちは本物の私たちじゃなくて、コピーのような存在だって。だからこうして、必要な知識は千景さんのものを共有しているんだよ」ハァッ!

球子「やっぱりタマの勘違いってわけにはいかないのかぁ……。でも! タマたちがやることは変わらないよな、杏!」

杏「うん。こっちの千景さんが頑張ってくれたんだから、今度は私たちが頑張る番だよ!」

球子「おっ! 杏も言うようになったじゃないか!」

杏「……今度こそ皆の足手まといになりたくないから。私もタマっち先輩たちと一緒に戦うんだ!」

千景(……)

千景(これ以上は無粋なようね。戦況確認を済ませ、私は次の視点に移る。反対方向、左翼には──)






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