11:名無しNIPPER[saga]
2018/02/10(土) 12:47:11.39 ID:p6iGZwjEO
プロデューサーはぼやきながら路肩に車を停めた。シートベルトを外した杏は、じゃあこれ、と手に持っていたチョコレートの箱をプロデューサーに手渡した。
「今日のお駄賃ってことで。送ってくれてありがとね」
「お、おぉ……お駄賃ねぇ。バレンタインではないのか」
「へそ曲がりのプロデューサーは別の理由くっつけないと素直に受け取らないんでしょ? ま、ありがたく受け取っておきなよ」
「お前が言うか? ……しっかしあれだな……よりによって、ハート型の箱か。杏、お前こんなの人にほいほい渡してたら勘違いされるぞー?」
にやにやと緩い笑みを浮かべてプロデューサーは意地悪そうな声で言う。
よりによってハート型。きらりが選んだのか、それとも店先に置いてあった包装用の箱がこれしかなかったのか。
からかうには絶好のネタだというつもりで、プロデューサーはそう言ったのだが。
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