10:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 00:23:10.76 ID:PoruoH2d0
「ふわああぁ! いらっしゃあい! ようこそぉ、ジャパリカフェへ〜」
「お久しぶりです、アルパカさん」
カフェの経営主であるアルパカは、以前バスの電池を充電しに来た時と何ら変わらない笑顔で、私たちを迎え入れてくれた。
「あんれぇ、二人とも久しぶりだねぇ! どうぞどうぞお、ゆっくりしてってぇ! これねぇ、新しい種類の紅茶なんだゆぉ〜。飲んで感想を聞かせてほしいなぁ〜」
「ぜひ、飲ませてください!」
「あら、久しぶりじゃない。といっても、セルリアンの時以来かしら」
「トキさんもいたんですね」
「もしかして、また私の歌を聴きに来たの? ふふ、歌ならいつでも歓迎よ。ここに来るようになってから喉の調子がずっといいの」
「そのことなんですが……トキさん、その歌を、もっとたくさんのフレンズに聞かせたいと思いませんか?」
「……? それって、どういうこと?」きょとん
「へえ……なるほどね」
「PPPのみなさんも呼ぶ予定なので、コラボしてみるとかどうでしょう?」
「むふふ、いいじゃない。あのPPPと歌えるなんて光栄だわ。私の歌をフレンズに知ってもらうきっかけにもなるわね。お友達のショウジョウトキも呼ぼうかしら」
「ぜひそうしてください!」
「新しい紅茶持って来たよぉ〜!」
トキとかばんちゃんが楽しそうに話していると、アルパカが新しく仕入れたという紅茶を持ってきた。
「いただきまーす!」
「あ、これおいしいです!」
「ほんとぉ? よかったぁ」
かばんちゃんの言葉はお世辞でもなんでもなく、本当においしい紅茶だった。何の植物を使っているのかは相変わらずさっぱり分からないけど、ちょっと嗅ぐだけで鼻の中にふわっと広がって、頭が痺れるようないい香り。
さっきまで冷えていた心も、紅茶が体の中からじんわりと温めてくれる。
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