9:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 00:20:54.01 ID:PoruoH2d0
「カバン、今日ハジャパリカフェニ行クンジャナカッタノ?」
かばんちゃんの手元でちっちゃくなったボスが、ツッコミを入れるように言う。
「あ、そうでしたね、ラッキーさん。すぐ行きましょう」
かばんちゃんはボスにそう伝えると、いそいそとバスの運転席へと向かった。
巨大セルリアンを倒した後、私とかばんちゃんは「無事セルリアンを倒せた&かばん何の動物か分かっておめでとうの会」をゆうえんちで開催するために、各地のちほーを飛び回っている。
単にお誘いするだけの時もあるし、ちょっとしたお仕事を担当してほしいと頼んだりもする。みんなかばんちゃんのことが大好きだから、誰もが喜んで引き受けてくれた。
今日はこうざんのジャパリカフェに向かう日。
あそこにはカフェを営むアルパカ、紅茶を飲みに来るトキに加えて、最近新しく増えたお客さんも何人かいるらしい。
なるべくたくさんのフレンズに来てほしいなら、カフェでアルパカさんに宣伝してもらうといいと思う、と提案したのはかばんちゃんだった。かばんちゃんは本当に頭がいい。
「どんなフレンズが遊びに来るのか、今から楽しみだね」とかばんちゃんに後ろから話しかける。かばんちゃんは「そうだね」と楽しそうに返してくれた。
どく、どく、どく、どく…………
血液が波打つ心臓。鼓動はまだ速いまま。
…………大丈夫。かばんちゃんはすぐ目の前にいる。
大丈夫……大丈夫……
私は自分に言い聞かせ続ける。
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