【モバマス】みく「バースデーライブ」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/22(木) 08:41:38.57 ID:gJQnAjCL0
 『おねだりShall We〜?』を完璧に踊り終えて、MCコーナーに移った。目が慣れてきてお客さんの多さに驚いたけど、私の探す彼女は見当たらなかった。いつもなら関係者席にいるのに、おかしいな。でも、それを表情に出すような私ではない。
「それでは、今日誕生日のみくちゃんのために、ケーキが用意されていますー! お願いしまーす」
 菜々ちゃんの言葉で、ワゴンに乗ったケーキが運ばれてきた。生クリームにイチゴの乗った、定番のケーキだ。メッセージカードはネコの顔に象られたチョコで、「お誕生日おめでとう!」と白のチョコペンで書いてある。そのメッセージカードを、マジパンでできている恰幅のいい三毛猫が立って前脚で持っていた。思わず、「かわいいー!」と声が出る。もちろん、マイクにしっかりと拾われている。会場が沸いた。
「そのメッセージカード、ナナが書いたんですよ! ……と言っても、たぶん小さすぎて皆さんには見えないんですよね〜」
「あー、子猫ちゃんたちに見せられないの残念だにゃ〜!」
 お客さんたちはいっせいに落胆したような声を出す。
「じゃあ解説でもするにゃ?」
「あはは、きっと難しいですよー」
 会話の中で、スタッフさんがそっと椅子をステージに持ってきてくださった。私たちはそれに座って、会話を続ける。
「本当においしそうな感じにゃ」
「貴重なみくちゃんのガチトーンの声ですね〜」
「本当にここのマジパンが凄いにゃ、ナナちゃんどうやったにゃ?」
「ああっ、そこはお店の人が……」
「ナナちゃんじゃないんかーい!」
 みくのツッコミに笑い声が上がった。その間に、ケーキを切り分け、一分けずつが紙皿に盛られた。


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