【モバマス】みく「バースデーライブ」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/22(木) 08:42:53.19 ID:gJQnAjCL0
「そういえば、お菓子ということで……、みくちゃん、先日のバレンタインデーはいかがでしたか?」
「事務所のみんなと分け合いっこしたにゃ。っていうか、ナナちゃんも一緒だったでしょー!?」
「そうでしたねぇ。他には?」
「にゃし! 今日のライブで配る予定もにゃしにゃ!」
 お客さんの大きな落胆の声が上がった。「物欲しそうな声しても渡さないんだからねっ!」と付け加える。菜々ちゃんは質問を続けた。
「学校ではロマンチックな渡し方をしている子はいませんでしたか?」
「あぁ〜、下駄箱……はなかったけど、噂によると屋上に続く階段で渡した子はいるみたい。ナナちゃんは?」
「あ〜、私はポケベルでお誘いするのが常で、相手が読み取ってくれるかどうか、気にしながら待ち合わせのところへ行くんですよー! 上手く読み取れそうになければいったん他のところに誘導して、そこにメッセージを書いたりしてー」
「……ナナちゃん、ポケベルって?」
「あああああああ違います違いますウサミン星ではまだポケベルが現役なんですよ‼」
「『まだ』?」
「言葉尻捕まえないでください!」
 お客さんも大笑いしている。菜々ちゃんの頬は上気してピンク色だ。楽しくライブは進んでいる。

 ただ、彼女がいないことが私の心の端に引っかかっていた。客席の人の顔がある程度判別できるくらいに、目はきちんと順応している。無意識のうちに客席をチラと探してしまうことが何度かあった。それを意識的に修正すると、今度は客席を全然見れないことに気づいて、アレ、客席への自然な目の配り方ってどうだっけ、とわからなくなった。


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