11:名無しNIPPER[saga]
2018/03/01(木) 01:36:14.54 ID:RfngOxBK0
未練たらたらにその訳を聞くと,どうにも爺さんは土地を売り払って,別嬪な家政婦型アンドロイドを購入するらしい.
なんと羨ましいことか.
僕は苦々しい思い出を噛み潰してから,PAIに返事する.
「引っ越し先をまだ決めていないんだ」
「時間はないですが,これからでも探せます.それに今まで,ユウマは私の助言を意図的に無視していました」
なじるような言い方だが,実際のところPAIは何も感じていないはずだ.
「PAI,怒っている?そのことは謝るよ」
「いいえ,これから,私を信用してもらえるよう,努力します」
声色一つ変えず返答する様は,健気にすぎる.これが演技だったら,僕はとんだ阿呆だが.
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