未来を置き去りにしてバイトをする
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32:名無しNIPPER[saga]
2018/03/02(金) 19:56:23.57 ID:DuFYOFWS0
「やんちゃな妹系にしようかな・・・?」

「性格を変えると,この私とは二度と会えません.本当によろしいですか?」

PAIはすねた口調で,罪悪感を煽った.
以下略 AAS



33:名無しNIPPER[saga]
2018/03/02(金) 23:40:43.84 ID:DuFYOFWS0
さてラーメン屋へ到着した僕はバイト先のラーメン屋の店長に,今月いっぱいでやめることを伝えた.

店長は残念がったが,最終的にはそういうことなら仕方がないと納得してくれた.

「将来を考えればウチもアンドロイドを導入するんだ.君もそちらのほうがいいかもな」
以下略 AAS



34:名無しNIPPER[saga]
2018/03/02(金) 23:47:15.43 ID:DuFYOFWS0
夜9時過ぎ,バイトから帰宅し,もらった賄いを食べる.

その後,風呂へ入って(なんと共用ではなく個別なのだ)一息つく.

ようやく布団の上にごろんと寝転がった僕に向かって,PAIは待ちかねた様子で話しかけてきた.
以下略 AAS



35:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 00:00:42.35 ID:TiYpGBsM0
瞬間,PAIの波状攻撃が始まった.

すでに関係資料を用意しており,同様な謳い文句で違法薬物を運ばされ警察に逮捕されたケースなどを事細かに説明してくれる.

そこはさすがPAIの得意分野ということで,具体的なグラフやらデータを並べられると納得させられてしまいそうになる.
以下略 AAS



36:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 00:07:50.57 ID:TiYpGBsM0
苛烈な舌戦は,互いに譲歩することで終わった.

1;危険だと感じたら,すぐにバイトを放棄すること

2;PAIの言うことをしっかり聞いて考えること
以下略 AAS



37:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 00:10:18.33 ID:TiYpGBsM0
といって,PAIは普段と変わらない様子で今回の論争を総括していた.

「PAIは理解しました,ユウマは籠の中の鳥です.外に出て,外敵に襲われて初めて,籠の中の方が安全だったと

知るのでしょう」
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 00:14:54.37 ID:TiYpGBsM0
バイトをしたい旨を先方にPAIを通して電子メールで送ると,面接をするので明日の朝にどこどこに来てくださいと返信がきた.

次は面接か,頑張るぞ.

それから,PAIとの会話をきっかり30分おこなった.
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 00:36:45.05 ID:TiYpGBsM0
それにしても,明日のバイトが楽しみだ.

即5万円はでかい.これで一気に問題が解決へと進むだろう.


40:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 00:42:39.82 ID:TiYpGBsM0
次の日,格別の晴天が僕を迎えた.

自然と気分も軽くなり,駅まですいすいと歩き,目的地付近の駅まで向かうモノレールへ乗り込んだ.

窓でUVカットされ肌にも優しい日光に包まれていると,乗っている時間があっという間に過ぎていく.
以下略 AAS



41:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 00:47:09.78 ID:TiYpGBsM0
眼鏡に搭載されたPAIにとって,悪人と遭遇した際にできることは多くない.

精々強力な光を悪人へ照射して,目くらましする程度だ.

PAIの名誉のために言っておくと,視覚に関わる機能はそれなりに優れていると僕は思っている,
以下略 AAS



42:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 00:55:30.18 ID:TiYpGBsM0
照り付ける太陽の光に目を細めながら,僕はPAIへ「視線で」話しかける.


ユウマ:いい天気だ

以下略 AAS



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