紅莉栖「猫は気まぐれなのよ」
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18:よっしー ◆NoYO/wPiwdiE[sagesaga]
2018/03/11(日) 09:39:09.49 ID:p5F/Oh270
(なんぞこれ!なんぞこれ!あ…ありのまま今起こったことを話すぜ。岡部の横でこたつに入っていたらいつの間にか膝枕になっていた。何を言っているのかわからねーと(ry)

「…?どうしたのだ?気に入らなかったか?なら、やめるが…」

「そんなわけあるか!そんなわけあるか!大事なことなので(ry」

「なんだと言うのだ…」

(なに!?なんなの!?デレ岡部!?!?一体全体どうなってやがるんだ!猫耳パワーなのか?そうなのか!?)

「…あの時、もう少しはやく気づいてやるべきだったな。済まなかった」

「えっ?いや、あれは別にあんたのせいじゃないし…助けてくれようとして嬉しかったっていうか…」

「おまけにフェイリスに手をやかせてしまった。ラボメンが困っているのにおれは…」

「…まったく、あんたは背負いすぎなのよ。少しは私達を頼りなさい。仲間なんだろ?」

「あぁ、全く猫耳助手にそんなことを言われるとはな」

「なっ!?こっ、これはフェイリスさんにあんたが見たいって聞いたから…!」

「まぁ、今はそういう事にしておこう」

「なんか余裕ね。むかつく…」

「俺だって男だ。好きな女の前では少しは余裕を見せたい」

「すっ…なぁっ!」

少し悔しく思う。紅莉栖は自分だけ翻弄されている。けど、その悔しさも直ぐに幸福感に変わってしまうことが。
惚れた弱みなのだろうか。それならば、岡部にもこの気持ちを与えてやろう。大丈夫、今は託されたものがあるのだから。

「おか…べ…。こっち向いて…」

「どうし…ん!」

「…ん、はぁ…」

岡部の顔に赤みがさした。少しは余裕を崩せただろうか。少しはこの想いを岡部にも移せたのだろうか。この心を彼の心に写せたのだろうか。
なかなかどうして、その結果は。

「な、なに…なん…だ…ッ!」

「…ばか。猫は気まぐれなのよ」



2月22日。まだ寒さの残る季節、寄り添いあった2人には春一番が吹きはじめた。


おわり


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