小日向「先輩! 今日はいっしょに帰りませんか?」【お散歩M@STER】
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5: ◆p//0egHBTakZ[saga sage]
2018/03/15(木) 18:00:34.19 ID:bWROEoz60
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『黄昏に沈む赤光の宝玉よ! 感傷≪サンチマン≫の灯を映じ出さん!(わぁ、きれいな夕日! ちょっと寂しい気分になっちゃうなぁ)』

「ん?」

「えっと、何でしょう、今の」

どこかから、突飛な声が聞こえてきた。小日向さんと二人で足を止めて辺りを見回すと、少し先の川原に制服を着た女の子が二人、夕日の方に向かって立っている。

「あの制服は......うちの中等部か?」

「あの髪が白い子の方は中等部のときに見たことありますよ! 私が3年生のときに1年生だったから......今は3年生なのかな?」

小日向さんが言っているのは、手前に立っている銀髪の子のことだろう。顔は見えないけれど、スラリと背が高くて、色白なのが遠目でもよく分かる。

「ハーフの子らしくて、中等部でもすっごくカワイイ、ってよく噂になってたんです」

「へえ、知らなかったな。じゃあ、奥の......中二病をこじらせたような子は?」

多分、さっき大声を出していたのもあの子だ。右腕を夕日に向かって真っ直ぐ伸ばし、左手には黒い日傘? を握っている。いくらうちの校則が緩いといっても、あのグレーの髪は怒られないんだろうか。

「うーん、あの子は分からないです......何ていうか、すごく個性の強そうな子ですね」

「面白そうだし、ちょっと眺めていようか」

雑草の生えた堤防の端に腰かけて、少し身を乗り出す。やっぱり顔までは見えないけれど、声なら辛うじて聞こえそうだ。

「ええっ、そういうのは、あんまり......」

そう言いつつ、小日向さんも僕のとなりで膝を曲げた。


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