5: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/04/01(日) 23:55:28.50 ID:ZQSaMPV50
「戻りましたー……」
ガチャリと扉が開き、酷く疲れた様子の百合子さんが入ってくる。
レッスン、ハードだったのかな……。
「あ、杏奈ちゃ〜ん……」
まるで飢えたようにこちらに近付いてくる百合子さん。
時間を潰すためにプレイしていたゲームを中断して画面を消すと、百合子さんの方に向き直す。
「ゆ、百合子さん……おつかれさま……」
「ありがと……って聞いてよ杏奈ちゃん!皆エイプリルフールがどうとかで煩くて……」
どうやら百合子さんは、皆からの嘘トークを聞かされ続けて疲れてる様子……。そりゃ一年に一度だし、盛り上がるよね……。
でも、ごめんなさい……杏奈も、盛り上がっちゃってます……。
百合子さんは軽く愚痴を零すと、「そう言えばさっきまで読んでた本が……」と持ってきていた本の感想を語り出す。
それを杏奈は少し不安そうな表情を作りつつ聞いていた。
「そう言えば杏奈ちゃんは何してたの?午前中はレッスン無かったよね」
五分くらい本の感想を語った百合子さんは満足したのか、杏奈に話題を振ってくる。
ーー仕掛けるなら今、だね……
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