7: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/04/01(日) 23:56:24.68 ID:ZQSaMPV50
「百合子さん、いた……」
落ち込んだ百合子さんは屋上に行くことが多い。
今回も例外ではなくて、屋上で項垂れている百合子さんを見つけた。
「はぁ……」
「ーー百合子さん……」
「え……あ、杏奈ちゃん!?」
突然現れた杏奈に驚いて、狼狽する百合子さん。
そんな百合子さんを差し置いて、手っ取り早くネタばらしを始める。
「あのね……今日、何の日か知ってる……?」
「何の日って、今日は四月一日で……え?でも……」
「ごめんなさい……さっきの、全部嘘……」
きっと今頃百合子さんは「杏奈ちゃんがこんなことするなんて」と思っているに違いない。
でも見られた事実が無くて安心したのか、疑惑はすぐに晴れたみたい。
「……よ、良かったぁ〜見られてなくて……私ドキドキしちゃったよ……」
そう言って杏奈の方を向く百合子さん。
そう、杏奈の悪戯はこれでーー
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