勇者「休暇?」女神「異世界転生しすぎです、勇者さま」
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430: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 02:02:05.20 ID:9OC/ch8I0
『……もしも、二人と同じ世界に生まれることができたら、きっと楽しかったんでしょうね』

訪れるはずのない未来に、思いを馳せる声。

『それを勇者さまが提案してくれたこと、本当に嬉しかったですよ』

「えっ……?」

『だって、私がいる世界を勇者さまは望んでくれた』

『ただの人形に過ぎない私を、勇者さまは一人の人間として見てくれた』

いつの間にか、全身の体力と魔力が、半分以上も回復していたことに気づく。

それは、とどのつまり女神様が、自らの存在を俺に分け与えたことのこれ以上ない証左だった。


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