江ノ島「明日に絶望しろ!未来に絶望しろ!」戦刃「…終わりだよ、ドクターK!」カルテ.8
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336: ◆takaJZRsBc[saga]
2022/07/17(日) 02:42:17.01 ID:y7qjeFYO0

舞園「他の人についても大事な友人とは言っていたんですけど、
    でも、七瀬先生の時だけはちょっと言い方とか表情が違いました。
    ね! 霧切さんもそう思いますよね!」

霧切「……ええ。“大事な”、にかなりアクセントがあった気がするわ」

七瀬「そう……」

磨毛「…………」


この中で同期の磨毛だけが知っている。
KAZUYAには学生時代、カスミという名の恋人がいたということを。
そして、恋人が病に倒れ死別したことを。
まだ未熟だった当時のKAZUYAは、カスミを救うことができなかった。

大切な人たちとの度重なる死別がKAZUYAを臆病にしたのだろう。
更に、必ず子供を残さなければいけない一族の掟に、現代人のKAZUYAは反発していた。
子供の頃から全てを犠牲にスパルタ教育を受けていたから、父親への反発心は相当だった。

それらの事情が相まって、七瀬と一線を引いていたことは想像に難くない。


磨毛(KAZUYA君……君って奴ァ、本当に罪作りな男だよ)

霧切「七瀬先生に渡すものがあります」


霧切は鞄から飾り気のない一枚の封筒を出した。




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