【ミリマス】令嬢らは媚薬で抑えられない!
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40: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/07/30(月) 02:10:34.47 ID:bhZo4mpk0
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時は来たと。

獲物を前にした肉食獣のように、
その切れ長な双眸を細めて少女は後ろ手に扉を閉めた。

重たい錠の下りる音が紛れもない密室を作り出し、ジワリと後ずさるプロデューサー。
恵美がゆっくりとした動作で二人の間の距離を詰める。

「待て、恵美、そこで止まれ」

片手を上げて制止しつつ、戻す手の平で首元を拭って気がついた。
……汗! それは火照った体をクールにしながら匂いを撒き散らす分泌液。

解説不要のフェロモン臭が恵美に届いているのは間違いない。説明するなら今しかない。

男は慌てる心でズボンのポケットから例の醤油さしを取り出すと。

「それ以上こっちに来ちゃダメだ。コイツはワケあって、俺が音無さんから取り上げた香水だが――」

「ひょっとして今、プロデューサーつけたりしてる? ……さっきからメチャクチャ良い匂いがしてる」

「……だろうな。でもこれは、香水とは名ばかりの超強力な媚薬なんだ」

媚薬。その単語を耳にした少女は納得したように頷いた。
そして同時に、薄手のシャツ一枚しか羽織っていない上半身を捩るようにして腕を組む。


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