54: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/08/07(火) 21:49:15.17 ID:e4n5peSk0
【四 溺れる聖母は罠をも掴む】
・それからしばらくたった後。
・劇場セキュリティスタッフ待機室。
・その中央、背もたれのある椅子に紐で束縛されたPと、
彼の前で明らかな落胆の表情を浮かべている少女。
その名も天空橋朋花。部屋は彼女とPの二人きりだ。
朋花「正直に言って失望です。アイドルのプロデューサーともあろう人が」
朋花「……いいえ〜。私の従者たる者が、神聖なる劇場という場でああまで不埒な行いを」
P「だからそれは、さっきも申し開いた通り小鳥さんが持ってた妙な薬が原因で――」
朋花「これですね。リタンガルヤ、というらしいですよ〜」コトッ
机の上に置かれたリタンガルヤ
朋花「……こんな入れ物に入っていると、まるでお醤油にしか見えませんが」
P「だな」
朋花「ですが、これのせいで恵美さんが発情した雌猫のような……」
朋花「偶然とは言え、気の毒なことをしてしまいました〜」
P(確かに朋花の言う通り、彼女の登場で我を取り戻した恵美はといえば)
P(気の毒になるほど狼狽して、随分取り乱してたもんなぁ)
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