京太郎「アナタが犯人です」咲「ファーストシーズン」【古畑パロ】
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31: ◆fb1bBQYqlo[saga]
2018/10/21(日) 13:40:22.82 ID:Q+hi8JiE0

京太郎「でも、俺は――」

照「良い番組でしょ? あれ、自信作なんだ!」

京太郎「そう、なんですか?」

照「うん! 今度ね、また番組もリニューアルするって! 私、楽しみなんだ!」

京太郎「そっか。照さんが楽しそうで何よりです」ニコッ

照「えへへへ、ありがとう」ニヘラ

京太郎「……ん? これは?」

 その時、京太郎の視線がふと、横に泳ぐ
 視線の先にあるのは、テーブルの上に置かれた二つのマグカップであった

京太郎「照さん、誰かここに来たんですか?」

照「ううん、違うよ。これは二つとも、私のだよ」

京太郎「ああ、たまにやっちゃいますよね」

照「大人になってから、コーヒーが好きになっちゃって」

 元々は甘いお菓子が大好きであった照だが、成人してからは少し好みが変わっていた
 相変わらずお菓子は好きだが、それを引き立たせる苦いコーヒーも好きになったのだ
 だからこうして、何度もマグカップを自室に持ってきてしまうのだが

京太郎「どうせ下に降りますし、俺が下の流しに持っていきますよ」

照「あ、悪いよそんなの」

京太郎「いいんですよ。任せてください」

照「もぉー」キュンキュン

 そう言って、京太郎は二つのマグカップを掴む
 照は、菫とは違って口うるさくない京太郎にすっかりメロメロであった
 しかしこれが、照の今夜最大の誤算になるとは――誰に予想が出来たであろうか

京太郎「……? あの、照さん」

照「なぁに?」

京太郎「このコーヒー、いつ飲んだんですか?」

照「いつって……さっきだけど」

京太郎「警察を呼んでから?」

照「うん。部屋で落ち着こうと思って」

京太郎「二つとも、ですか?」

照「え?」ビクッ

 振り返った京太郎の視線に、照は思わず背筋が凍り付くのを感じる
 それほどまでに、京太郎の視線は何かを射抜くように――鋭い眼光であった



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