乃々「乃々のノーノーラジオ……」蘭子「この宴、楽しもうぞ!」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:02:32.04 ID:rT0qUbCr0
・(既にpixivに投稿してありますがここでは)初投稿です
・アイドルマスターシンデレラガールズの二次創作です
・設定などに若干の改変があります
・原作で殆ど絡みの無い二人の話です
・オリPが出ます

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:11:14.06 ID:rT0qUbCr0
蜃気楼揺らめき太陽の嘲笑うような表情に何度も翻弄される夏。私こと森久保乃々は涼しさを求めて事務所のプロデューサーさんの机の下に居ました。
美城プロダクション全体に言えることなのですが、冷房が効いているのは良いんです。でも少し効きすぎじゃないですかね……?
暑いのも寒いのも苦手なもりくぼからすれば体調を崩しかねないので、冷房が直接当たらないプロデューサーさんの机の下は程よい環境として認知されてしまったのです。

「ああぁ……心地いい……」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:12:19.85 ID:rT0qUbCr0
今回で三回目を迎えるこの「乃々のノーノーラジオ」、いささか名前が適当過ぎやしないかと常々思っているのですが、プロデューサーさんが決めたことなので覆しようがありません。
単純に一人でラジオをするのは難しくはありません。アイドルになって既に半年以上が経過しようとしますが、数々の仕事を(無理矢理やらされてきた)こなしてきた経験から言って、一人のラジオ番組は楽な部類です。こちらの事情も知っているスタッフさんが多いためか、他のアイドルさんよりも多くカンペやアシストなどを出してくれます。

ですが今日は違います。今日の第三回「乃々のノーノーラジオ」は遂にゲストをお招きすることになったのです。
お相手は同じ美城プロダクションの神崎蘭子さん。会話したこともなければ、お会いしたこともない方です。部署が違いすし、なによりこのプロダクションには一五〇名を優に越えるアイドルが在籍しています。半年経っても名前しか知らないのも無理はありません。


4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:13:09.23 ID:rT0qUbCr0
「あうぅ……」

初めてお会いする方とお話出来るでしょうか。いや、無理です。反語。
もりくぼは只々平穏に暮らしたいだけなのです……。植物の心のような人生を……。どうしてプロデューサーは仕事を取ってきたのでしょう。プロデューサーだからですね。はい。

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:14:02.18 ID:rT0qUbCr0
「じゃ、じゃあ出ていかなければいいんじゃないか……?」

「ひぃっ!?」

突然隣から聞こえてきた声に心臓が縮み上がります。すぐさま首を向けるとそこには同じプロデューサーの元に働く輝子さんの姿が。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:14:46.45 ID:rT0qUbCr0
────────


どうも、もりくぼです。
私は先程の会話の後でプロデューサーに車で連行されラジオの収録に向かっている所です。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:15:26.20 ID:rT0qUbCr0
「うん?神崎さんねぇ……凄い個性的というかなんというか……尖った子かなぁ」

やはりみなさん個性的という点を挙げてきます。それだけ強烈なのでしょうか。

「とりあえず最初は慣れないかもだけど、暫くすれば翻訳出来るようになるから。通訳スタッフも付けるから心配しないでいいよ」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:16:05.32 ID:rT0qUbCr0
素直に言われるがままに車から降りて建物に入ります。
なんで抵抗しないのかって?したこともありましたね。仕事に行きたくないと後部座席に籠ったこともありましたが、その時は無理矢理引きずり出され、お姫様抱っこで現場入りしました。あんな目に合うくらいなら諦めて自主的に仕事に向かうという訳です。プロデューサーさんに子供が居たとするならばきっと反抗期は短いんだろうなと漠然と思いました。

「あぅ、おはよう……ございます」

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:16:57.66 ID:rT0qUbCr0
控え室に入り荷物を置きます。そしてやって参りました。共演者様へのご挨拶タイムです。プロデューサーさんは他の方との打合せに行くとの事でまさかの一人です。ボッチです。翻訳を付けるとはなんだったのでしょうか。ともかく時間がありません。収録が長引けば長引く程もりくぼへのダメージは深くなるが故にもりくぼは急いで神崎さんの控え室に向かうことにしました。


────────

以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:17:48.39 ID:rT0qUbCr0


悲しいことに何事もなく着いてしまいました。
神崎さんの控え室のドアの前に立つもりくぼは一人です。オンリーワンです。かけがえのないもりくぼを守る保全運動に参加しませんか。しませんか。そうですか。

以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:18:50.77 ID:rT0qUbCr0
本当に会話が成り立ちません。むりくぼです。どうすれば良いのでしょうか。分かる方は分かるのでしょうか。きっとその方は熊本出身なのでしょう。

「……む?もしや汝は“瞳を持つ者”ではないのか……?」

「ひ、瞳を持つ者……?その……よく分かりませんが多分違うと……思います」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:19:48.03 ID:rT0qUbCr0
「さっ、先程は失礼した」

「い、いえいえ、大丈夫です」

数分かけて落ち着いた神崎さんは取り繕うように言葉を紡ぎます。既に色々手遅れですが。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:20:14.95 ID:rT0qUbCr0
しかしながら神崎さん、さっきは言葉のインパクトが強すぎて気がつきませんでしたが、非常に容姿が整った方です。
アルビノ性らしい色素の抜けたグレーの髪。それをツインテールにまとめ、もりくぼと同じように強めに巻いています。ちょっとシンクロニティを感じます。燃えるような烈火の色を持つ瞳はしっかりとしたアイラインにマッチしていて綺麗ですし、陶器のように白い肌は美しさを感じると同時に手入れをしっかりとしていることを教えてくれます。

つまり美容などにとても気を使っている方です。もりくぼも女の子ですのでその手の話なら少しは出来ますが、恐らく神崎さんの方がお詳しいのでしょう。是非とも話を聞きたいです。

以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:20:56.10 ID:rT0qUbCr0
「そろそろ収録始めまーす。準備の方を」

スタッフさんの合図と共に準備を行います。といっても殆どはスタッフさんが用意してくれているので、私たちが行うのは喉の調子を確かめたり、飲み物を飲んだり、今日話したい内容の選定だったり、といったところです。

……今日はハガキが多いですね。それだけ神崎さんの影響力があるのでしょう。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:21:30.02 ID:rT0qUbCr0
────────


「はい、始まりました。乃々の、ノーノーラジオ〜……ですけど」

以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:25:16.24 ID:rT0qUbCr0

「え、えっと。神崎さんは仰る通り、美城プロ主催のアイドルフェスにて総合部門一位を獲得した実力派アイドルです。独特な世界観や語り。それに合わせた素敵な楽曲が人気です。神崎さん、今日はよろしくお願いします」

どうにか言わなければならないことを早口で伝えきりました。

以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:26:11.23 ID:rT0qUbCr0
「と、言うと」

「我が友は我の強大な魔力の前に一度瞳を曇らせたわ……しかし我が友は瞳を凝らし、我が真の姿を見通し、遂に降誕の時に相応しい戯曲を創造した……!(初めはプロデューサーさんは私のことをゴシックホラーが好きだと思っていたの。でもプロデューサーさんは頑張って私の言葉を読み取って、コンセプトを希望通りに変えた曲をくれたんです)」

「…………なるほど」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:26:43.84 ID:rT0qUbCr0
「というとやはり輝子さんのレビューって光栄なのでしょうか」

「左様。かの鋼鉄地獄からの怨嗟の声は瞬く間に地上に広まるわ。それ故に"吼える胞子"の一声は重く、そして意義のあることよ(そうですね。輝子さんが昔から担当している『輝子のイチオシメタル!』のコーナーは見ている方も多くて、影響力もあります。それだけに輝子さんに認めてもらったのはミリオンセラーにも貢献したと思うんです)」

輝子さんの影響力って凄いですね。よくメタル系の雑誌の方と打ち合わせしていると思ったら毎月レビューコーナーをやっていたりしますし。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:27:48.47 ID:rT0qUbCr0

「さて……次のコーナー、『森のお便りトーク』もといハガキ返信ですが…………その……」

「ふむ?我等を阻む者が?(なにかありましたか?)」

以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:28:41.63 ID:rT0qUbCr0

「なので今回は前もってハガキを厳選させて頂きました。……少々心苦しいのですが……その、許してくださいぃ……」

「して、我に目通りすること叶った幸運な紙片は如何に?(それで、どんなハガキが来たんですか?)」

以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/09(水) 02:29:35.95 ID:rT0qUbCr0

「我この人知ってる気がする……んん゛っ、神の目を欺きグリモワールに術式を刻むことは常に我自身との闘いであり、誰に導かれるものではなかった……しかし流した雫の結晶は芽吹き大輪の花を咲かせた!(絵を描くのはいつも一人で、教わったことはないです。でも続けていった内に衣装の元デザインにもなったので嬉しいです!)」

今素が少し出ましたよね。とは言いにくいのでスルーします。こういう優しさも大事なんだってプロデューサーさんも言っていました。プロデューサー自身は優しくはないです。

以下略 AAS



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