七海やちよ「お、お母さん・・・?」
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4: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/03/02(土) 22:33:19.86 ID:nSoKXtCU0

鶴乃「違うっていうか・・・。うーん、うまく言えないんだけど・・・。でもさ、やちよはどう思ってる? お母さんって言われるのが嫌なの? 嫌だから、今度お母さんって呼んだら叱りつけたいって思う?」

やちよ「別にそこまでは思わないわよ。意図的に悪口を言われているのならともかく、あの感じじゃそうでもないし」

鶴乃「だったらさ、もうあんまり気にしないでさ、そのまんまにしておいてあげたらダメかな」

やちよ「どうしてよ」

鶴乃「考えてもみてよ。いろはちゃんのお母さんはずっと海外にいて、もう長く会えていないんだよ。いろはちゃんは一見しっかりしているけど、まだまだ中学生だし、誰かに甘えたい、ホームシックみたいな、そういう寂しさってあると思う」

やちよ「・・・・・」

鶴乃「フェリシアにいたってはさ、もう二度とお母さんに会えないんだよ? そんなフェリシアが無意識にお母さんと思える人が傍にいるって、すごくいいことじゃない?」

やちよ「・・・・・」パチクリ

鶴乃「やちよはそれだけ二人の心のよりどころになっているってこと。だからこれからもそんなやちよでいてあげたらいいって思うの。二人のためにさ。どうかな?」

やちよ「・・・・時々、鶴乃の精神年齢が60歳くらいに思えるわ」

鶴乃「ししょーの三倍老けた?!」

やちよ「ま、確かにそこまで言われれば、お母さんと呼ばれるのもやぶさかではないわね。この家じゃ私はあの子たちの保護者なわけだし、お母さんはあながち間違っていないわね」

鶴乃「そうでしょそうでしょー。ということでっ! さなもやちよのことをお母さんって呼んでみよっか?」

さな「へっ?! わ、私ですかあ?」

やちよ「こら。無理やり呼ばせるのは違うでしょ」

鶴乃「まあまあ、そう言わずに。試しに一回だけお母さんって呼んでみてよ! 案外しっくりするかもよ?」

さな「う、うーん・・・。でも、なんだか違和感があって・・・」

鶴乃「違和感?」

さな「私、やちよさんのことはあんまり母って感じがしなくて・・・」

鶴乃「そうなの? さなにとってのお母さんってどんな感じなの?」

さな「えっと、私にとっての母は、鈍間な私をいつも大声で怒って、私が透明じゃなくても私のことは見えていなくて、一緒に住んでいても直接会話をすることはなくて、メールだけで、内容は事務連絡だけで」

鶴乃「ごっ、ごめんもういいや・・・ごめん・・・。でもさでもさ、とりあえずでいいから呼んでみてよ!」

鶴乃「そりゃ確かにやちよは、ギリ未成年だけどなんかおばさんみたいで、何かとお小言が多くて、食いしん坊で、お買い得商品意外の買い物をしようとするとネチネチ文句を言うケチだから、完璧なお母さんとは言えないかもだけど、とりあえずお母さんと思ってお母さんって呼んでみよ?」



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