9:名無しNIPPER[sage]
2019/04/03(水) 21:15:54.08 ID:pOwoTKMWo
恐らくそれは、彼にとっては切り札でも何でもないものだったのだろう。
選択肢の一つとして発想し、開発し、試用した。そして想定通り目的にそぐわないことが確認出来たので破棄。
そこにどれだけの技術力が注ぎ込まれていようが、ただそれだけのことなのだ。
(そもそも、少々加算しようが何かの模倣では……いや、まず科学の産物である時点で、か)
導き出された答えは、彼の足取りを後押しする。
止まる理由が、また一つ減った。
自らが倒した女の前で、彼はしゃがみ込む。
生命反応を確認する。脈、呼吸共に無し。きっちり『死んで』いる。
いくら彼女が落雷以上の電撃で打ち抜かれたとはいえ、油断は禁物だ。
世界的な平均値では、落雷による事故で死亡する確率は5割を切っているという話もあるくらいなのだから。
勿論、事故などではなく故意に10億ボルト級の雷撃を正確に叩き込まれれば通常の人間は死に至るものだろうが。
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