高木さん「私が負けたら、靴下をあげるね?」西片「えっ?」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/21(金) 23:03:30.65 ID:Y3uZfII6O
「随分、自信があるみたいだね?」
「ふっふっふっ……今日の僕は一味違うよ!」

賭けを始める前から、勝ったみたいな表示。
鼻の穴が広がっていて、まるで子供みたい。
きっと、朝の天気予報を見てきたのだろう。

「そう言えば、西片」
「なんだい、高木さん」
「今日、傘持って来てないね」
「そりゃあ、降水確率が0%だったから……」

なるほど、今日の降水確率は0%なのか。
まんまと誘導尋問に引っかかって。
西片くんは早々にアドバンテージを失った。

「あっ!」
「それは良いことを聞いちゃったなぁ」
「ず、ずるいよ、高木さん!」

クスクス微笑むと、彼は拗ねた顔をした。

「ごめんごめん、フェアじゃなかったよね」
「今更謝られても、もう知られちゃったし」
「納得出来ないなら、私は降る方に賭けるよ」

西片くんのご機嫌を取り戻す為に。
私はあえて、降水確率に逆らうことにする。
とはいえ、初めから、そうするつもりだった。


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