高木さん「私が負けたら、靴下をあげるね?」西片「えっ?」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/21(金) 23:07:13.58 ID:Y3uZfII6O
「ほんとにそれで良いのかい、高木さん?」
「うん、それで良いよ〜」

念を押すように尋ねる、西片くんに対して。
まるで降参しましたとばかりに諦めた口調で。
不利な方に賭けた私を見て、彼は勝ち誇った。

「それじゃあ、結果は放課後に決めようか!」
「放課後までに雨が降ったら、私の勝ち」
「降らなかったら、僕の勝ちだ!」

放課後まで、あと半日ほど。
気の早い西片くんは、もう勝った気でいる。
そんな彼を見ていると胸が疼く。たまらない。
たまにわざとやっているのではないかと思う。

私を喜ばせる為に、そうしているのでは、と。

「あー! 早く放課後にならないかなぁ〜!」

目を輝かせて、そう口にする彼を見ると。
そんな疑いは、無縁であるとわかる。
純粋な西片くんは、本当に可愛くて仕方ない。

そんな彼に、また意地悪なことを囁いた。

「私が負けたら、靴下をあげるね?」
「えっ?」
「西片が負けたら、靴下をちょうだい」

わけもわからず。
ポカンとした、表情。
その顔を見るたびに、私の全身が、熱くなる。


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