19:名無しNIPPER[saga]
2019/07/01(月) 23:52:47.58 ID:j/IZGaDe0
でもそれを千早さんは誤解しちゃったみたい。
「──ごめんなさい。いきなりこんなお説教みたいな真似をしてしまって……私らしくなかったわよね」
「え……?い、いえそんな事ないですっ!」
力の抜けた声。さっきまでのとは全然違う、千早さんの声。
「ううん、いいの。言ったでしょう?私自身が一番良くわかってるもの。私なんかに突然こんな事言われても戸惑うだけだって。普段あまり話さないのに、いきなりこんな先輩風を吹かせるなんて……」
「そんな、そんな事……」
あんまりにびっくりしてすぐに言葉が出てこない。まただ、また私言えないで……!
そうこう考えてる間に千早さんの手からどんどん力が抜けていく。
いいの?このまま千早さんに誤解されたままで?あんなに優しくて、あったかくて、なのにあんな風に……。
ううん、良いワケない、良いワケないよ!だって、私は──!
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